満月なのでご紹介します。

社会問題(特に動物問題)と読書のブログ

勉強の意味とかよくわからなくなったら、とりあえずphaの知の整理術を読んでみてほしい。

なぜ勉強をする必要があるのか?という問いは誰だって持ったことがあると思う。例えば、国語や算数といったものは必要最低限は身につけるべきなのはみんなわかると思うんだけど、因数分解とか流体力学とかは正直普通に生きているとほとんど使わない。

 

ホリエモンもどっかで、『もう東大を目指す時代じゃない。東大に行くのはコスパが悪い。』と言っていて、半分は納得できたものの、半分は違うんじゃないかなと思っていた。じゃあ勉強はしなくていいのかという疑問がのこちゃって。

そんなときにphaさんの新刊『知の整理術』を読んで、自分にとって一番しっくりくる勉強の解釈ができた。

勉強という趣味の良いところは、一生楽しめて役に立つところだ。勉強をすれば仕事の役に立って収入が上がったりもするし、人生の問題にぶち当たったりしたときも本を読んだり調べたりすることで、解決策を見つけ出せる。 (知の整理術)

勉強する意味なんてこれで十分だと思った。実際、あんまり意識しなかったけど本を読んだり調べたりする能力は個人差があるし、確かにそれは勉強する能力に比例するなと思ったからだ。

 

でも、多くの人にとって勉強はこういったものではなくとっつきにくいものとされている。実際に、phaさんもこのようにも述べている。

勉強は楽しい趣味だけど、その良さがわかるまでには、慣れや訓練が必要な少しハードルが高い趣味だ。(知の整理術)

この言葉にも納得できる。確かに、今まで勉強してきたのは、勉強のハードルを下げて、勉強を苦じゃないと思うためのステップだった思えたからだ。

ちなみに、本を読むのが好きだというと、80%くらいの確率ですごいと言われるんだけど、本を読むことが苦じゃないのも勉強のおかげだ。

そう思うとやっぱり、僕は勉強してきてよかったなと思ったし、これからもいろんなことを勉強していく。

 

ということで、このphaさんの知の整理術という本は勉強に対する考え方がたくさん散りばめられている。きっと僕が紹介した部分以外でも気に入る部分が見つかるはずだ。

ちなみに、最近、勉強の哲学という千葉雅也さんの本もベストセラーになっていたけど、この本もなぜ勉強をするのか、勉強をすると何が得られるのか。といったことが色々書かれていた。ただ、この本は正直結構難しかった。 

勉強の哲学 来たるべきバカのために

勉強の哲学 来たるべきバカのために

 

 

だから、今から読むなら絶対にphaさんの知の整理術をお勧めする。

なぜなら圧倒的に読みやすい。その理由を色々考えてみたんだけど、単純にひらがなが多いことと一人称が僕っていうのが結構効いているんじゃないかと思った。(だから今回の記事は僕も一人称を僕にしている。)

他にもイラストもところどころ入っているし、文字も大きいし、改行も多い。正直、中学生くらいから読めると思うし、いい文章というのはそうじゃなくちゃダメだと思った。

 

あとは、phaさんすごくゆるい。本当に意識高くない。京都大学卒なので、絶対に知識とかはあるはずなのに、そういうのを前面に出してこない。(はみ出ている部分はあるけど、それはそれで信頼感につながっている。)

しかもホリエモンとか落合陽一の本とか読むと「頑張らなくちゃ」とか思うんだけど、phaさんの本を読むとなんか頑張らなくてもいいやって思っていい感じに中和される。

(phaさんのtwitterを見てるだけでも頑張らなくていいやと思える。)

 

ゆるい気持ちで、簡単に勉強のことを勉強したいと思ったら、この本は絶対に買うべきだ。12月16日に発売されたばっかりだし。

 

僕は勉強が好きなので一人でも多くの人がこの本を読んで、勉強に対するハードルを下げてくれたらと思う。それこそ『歯磨きをするように、勉強しよう』といったように。 

人生にゆとりを生み出す 知の整理術

人生にゆとりを生み出す 知の整理術

 

 

こっちも読んで見てほしい。

pha.hateblo.jp

 

phaさんのひきこもらないという本も好き。 

caffeyne.hatenablog.com 

『本を作るという仕事』本が好きな人に一番おすすめしたい本。就活前にも。

本がどのように出来上がるか知っていますか?

出版社ごとの書体の違いに気づいたことはありますか?

どこに職人の魂がこもっているか気にしたことはありますか?

 

そういったもののほんの一部かもしれませんが、知ることができる本があります。

本を作るという仕事です。 

「本をつくる」という仕事 (単行本)

「本をつくる」という仕事 (単行本)

 

 

いやー、この本がめちゃくちゃ面白い!

本好きでもなかなか気づかないマニアックなことが知れたりします。

例えば、大日本印刷の秀英体開発室のエピソードの中に以下のような説明があります。

漢字は様式化された文字だ。それを活字として彫る作業は、だからこそ職人の技が光った。「口」という文字は「句」や「古」、「号」「合」といった他の文字にも使われている。その全ての「口」は文字のバランスが考慮されながら、少しずつ違っている。何千という字の全てに同じ雰囲気を持たせ、調和させて初めて「秀英体」という書体も成り立っていた。

 

たかだか口ですよ。一方で、口が使われている漢字ってどれだけあるのかって感じですよね。実は我々が普段読む文章にはそれだけの魂が込められているんです。 

そのことに感動できる人は絶対にこの本を買った方がいいです。

今以上に本そのものへの愛着が強くなるチャンスです。

他にも、製本の本場であるドイツに1960年代に渡った方の話や紙の寿命を延ばすために努力された製紙メーカーの話などがわかりやすいオムニバス形式で紹介されていきます。

 

本の知識なんて生きていく上で別に役に立たないんですが、それでも古い古い時代から世界中で本は愛されてきていて、その連綿と受け継がれてきた本について知ることは私にとっては非常に楽しいことです。

皆様の中にもそのように思ってくださる方がいればぜひ読んでみてください。

 

ちなみに、就活前に読むのもオススメです。本に携わる仕事というと真っ先に思いつくというか、唯一思いつくのが出版社の人も多いと思います。

でも、実際にはそんなことはありません。そのことを教えてくれる本でもあります。

正直なことを言うと、私自身が就活前に読みたかったと思う本の一冊です。

 

ベストセラーになるような本ではないので、なかなか書店で見ることも少ないかも知れませんが、自信を持ってオススメできる一冊です。

寒くなってきたので猫バンバンをしてほしい!!!

寒さも本格化してきたので、車を使われる方は車に乗られる方は猫バンバンをしてほしいという話です。

その内容は日産が出している動画を見てください!1分程度の動画で猫バンバンの趣旨がわかるようになっています。

 


#猫バンバン PROJECT MOVIE by NISSAN #KnockKnockCats

 

動画の内容としては、猫はあったかいところが好きでそこで過ごしたがるということ。

そして、その猫たちの選択肢の一つが車のボンネットだったりするわけです。そのまま車を発進させてしまうと、猫を傷つけてしまう可能性があるので、発進する前に猫バンバン(ボンネットを軽く叩いて音を猫に聞かせること)を行い、猫に逃げてもらうというものです。

 

日産が主導になって行なっているのもなんだかいいですよね。やって損のあることじゃないので(むしろ猫がボンネットの中にいたことによって故障してしまう可能性もあるので)、ぜひ取り組んでみてほしいと思います。

 

詳しくはこちらのHPもあります。かわいい猫バンバンステッカーもダウンロードできるのでおすすめです。

www2.nissan.co.jp

 

革命のファンファーレのサイン本を買った。

キングコングの西野亮廣が書いた『革命のファンファーレ』を買ってしまった。

衝動買いです。

たまたま東京のTSUTAYA書店に行ったときにレジ横に革命のファンファーレのサイン本が並んでいたんですよ。

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それで、いつか買おうと思っていたしどうせ買うならサイン本の方がいいかという謎の心理が働いて、購入してしまいました。全然、西野のファンでもなんでもないくせにです。笑

でも、これが私にとって実りのある体験になりました。なぜならこのサイン本を作るという行為自体が革命のファンファーレに紹介されている、本を売るためのテクニックの一つだったからです。

まんまとその策略にはまってしまったもどかしさと、この本が想像を超えて面白かったので、なんか二重の意味でもどかしさを感じていますが、いい本はやっぱり紹介したいので、この本の中で印象に残った考え方を少しだけ紹介します。

 

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

 

 

本を買うきっかけがないこと

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今回、私が革命のファンファーレを買ったのも、サイン本というきっかけがあったからです。そして、そのことが本を売るための戦略の一つだと本書を通じて知ったときに、なんとも言えないもどかしさがありました。

でも、それだけでサイン本を買ってよかったです。なぜなら、きっかけの重要性を実際に体験できたから。

本は安くないし、スマホでゲームをやっている方が楽しい。でもどんな人でもたまに本屋は行っちゃうと思うんですよ。でも、なかなか本を買えない。

「あー、それは最後の一押しになるきっかけがなかったからだったんだ。」と気付きました。

ここに本屋が生きるか死ぬかの分かれ目があり、アフィリエイトを成功させる分かれ目がありました。だからそういったことを徹底的に考え実行している西野はやはりすごい。

 

革命のファンファーレはそのように、作品を売るためのありとあらゆる戦略を惜しげも無く紹介している本です。

西野が考え抜いて実行してきたことを当然のごとく私たちに開示してくれることが、私が西野とこの本を信用している理由です。

 

作品は売れない

次に印象に残ったのは、『僕らは、本やCDといった作品をあまり買わないが、水や牛乳や食パンといった生活必需品は毎日のように買う』という当たり前の考え方です。

確かに、思い返せば私のブログでもアマゾンのアフィリエイトはしていますが、作品はなかなか売れないんですよね。単価も安いし、売れないしです。ええ…。

今更気づいたことにとってもショックを受けました。笑

でも、西野が考えたのは売れないものを売る方法です。この章で紹介されているのは、おみあげは売れる。だから作品とおみあげを組み合わせよう。具体的には、絵本の展示会のおみあげとして絵本を売ろう。という取り組みです。

私は音楽も本も好きなので、今よりも多くの人が今よりも多く作品に触れて欲しいんですよね。だから、ここで作品が売れないということに直面できたとこはよかったです。

というか、そもそも自分が頻繁に作品を買うので完全に見落としていました。だからこれからは作品をいかに広めていくかということを考えながらブログをやっていきます。

 

まとめ

悔しいんですが、西野はすごいです。この本を読んでも好感度は全く上がりませんが(西野自身そんなことを目論んではいませんが)、書いていることを信用できる何かがあります。各分野の著名人たちがこの本を勧める理由もわかります。

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サイン本というきっかけの衝動買いでしたが、非常に満足のいく買い物になりました。

ホリエモンの本とかが好きな人は絶対に好きな内容だと思いますので、もし買おうと思っている方がおられましたら、絶対にこのブログをきっかけに読むべきです!

 

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

 

 

 

ファミマが24時間営業を見直すことを全力で応援したい!!社会のあるべき姿とは?

business.nikkeibp.co.jp


ファミマが24時間営業を見直す。

これは画期的なことではないかと思う。もともと誰のための24時間営業なのかわからないし、売り上げが日中に比べて低いのは体感してわかる。(牛丼チェーンやレストランなんかもそうですが)

 

そして、何よりエコになる。これがやっぱり大きいと思います。なんでも震災につなげて考えることが良くないのは承知ですが、どこかで読んだ文章に『震災以前と震災後で電力利用に関して私たちの意識は変わったのだろうか』と言った主旨の問いがありました。

私はこの問いに明確に『はい』と答えることはできません。でも、コンビニの深夜残業をやめれば、小さな一歩を踏み出したことになるんじゃないでしょうか。

 

確かに、コンビニの電力利用の大半はショーケースの冷却代で、照明を消すことによるエコについては結果は微々たるものなのかもしれません。

でも、全国に5万以上あるという全てのコンビニがその試みをしたらきっと素晴らしい結果になるのではと思います。

【2017冬】コンビニ店舗数を調べてみた! セブン・ローソン・ファミマなど都道府県別の勢力図は? - mitok(ミトク)

 

そして、私たちが深夜に煌々ときらめくコンビニの灯りを積極的に消した。という事実は何よりも価値のあることなのではないかと思います。

だから私はこのファミマの試みを応援します。応援の方法は簡単で、深夜にコンビニを利用しない。ただそれだけです。

だって、この試みがうまくいくならばファミマは深夜営業を見直すと言っているんです。だからそれだけでいいんです。

 

どんなに理由をこじつけようと、ほとんどの場合、コンビニは誰かのライフラインにはなっていないし、仮にそうだとしてもそのような立地のコンビニだけが24時間営業をすればいいんです。そんなの一つのエリアに一件でいいんです。

深夜に働いていた人たちは、昼間に働けばいいんです。どうしても深夜働く必要がある人は、コンビニじゃない他の深夜勤務をすればいいんです。

 

社会としてのあるべき姿をコンビニ側が市民に問いかけてきた非常に珍しい事象だと思いますが、こんなチャンスはないと思います。

私たちが目指す社会のあり方をイメージして、コンビニの利用の仕方を考えていきましょう!

 

コンビニ人間

コンビニ人間

 

 

トランプ大統領が騒動を起こしているパリ協定を1番簡単に説明します。

アメリカのトランプ大統領が脱退すると表明したことで、議論を巻き起こした「パリ協定」。

その内容について明確に説明できる人は実は少ないと思います。

そこでここだけは押さえておけば問題ないというキーポイントをまとめましたので、ぜひ理解の一助にしてみてください。

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パリ協定とは?

一言で言うと、気候変動に関する国際的なルールです。

2016年にできた非常に新しい協定です。「京都議定書」以来、18年ぶりの国際的な気候変動に関する国際的枠組みとなります。(京都議定書については後ほど説明します。)

 

パリ協定の目標は?

世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて2°Cより十分低く保つとともに、1.5°Cに抑える努力を追求することです。

つまり、地球温暖化の防止です。このまま産業が進んでいった場合には、世界の平均気温の上昇は4℃にも達すると言われています。

(実際には他にも目標として掲げていることもありますが、まずはこの気温上昇の防止を理解していればいいと思います。)

 

目標を達成する方法は?

脱炭素化です。つまり、今世紀の後半には化石燃料を使わないようにし、温室効果ガスの排出量と吸収量の均衡を図ることです。それが実現すれは、上述した目標が達成できるとされています。

 

国際的枠組みって言うけど、参加国は?

世界190カ国以上が合意したルールです。世界の国の数が196カ国ということを考えるとどれだけの理解を持って合意された協約なのかがわかるかと思います。そして、もちろんこれらの国の中にはこれから目覚ましい発展を遂げるであろう途上国も含まれています。

ここが京都議定書との大きな違いです。京都議定書は先進国だけのルールであったのに対し、パリ協定は世界のほとんどの国が同じ目標を掲げた非常に意義の大きい協定になっています。

 

脱炭素化に向けた動き

パリ協定の目標を達成するためには、世界中の脱炭素化を進めていく必要があります。特に電気については早い段階(2050年ごろ)には完全に脱炭素化が達成されていることが一つの目安とされています。

そのために必要なのが再生可能エネルギーの今まで以上の普及です。具体的言うと、風力発電や太陽光発電といったもののより広範な普及です。

世界は実際に再生可能エネルギーの普及の方向に向かっており、風力発電も太陽光発電も世界的に見ると非常に早いスピードで導入が進んでいます。

 

WE ARE STILL IN(私たちはパリ協定に残る)

冒頭にも書きましたが、アメリカのトランプ大統領はパリ協定からの脱退を表明しました。(とはいっても4年は脱退できない仕組みです。)

それに反発したのが他でもないアメリカ人であり、"WE ARE STILL IN"と表明しました。

「ワシントン(連邦政府)からのリーダーシップがないのであれば、米国経済の相当な規模を代表するわれわれ - 州・自治体・大学・企業・投資家 - が積極的な温室効果ガス削減の目標を追求していく。われわれはともに手をとり、アメリカが削減の世界的リーダーとして踏み止まれるよう、力強く行動していく」。
 「We are still in」には、123の市・9つの州・902の企業と投資家・183大学が参加しており、これらの組織は1億2千万人のアメリカ人を代表し、620兆円超の経済を生み出しているとのことである。
 ニューヨークなどの大都市からアイオワ州の小都市まで、アップル、イーベイ、グーグル、ナイキなどフォーチュン500の大企業からパタゴニア、ベン・アンド・ジェリーズといった個性派企業まで、あるいは、ニューヨーク州コントローラーといった機関投資家やPG&Eといった電力会社まで、非常に多様な組織が参加している。このリストは、離脱宣言後わずか5日後の動きであることから、今後も様々なアクションが起こされるであろう。

 

温室効果ガス排出量第二位のアメリカがパリ協定とどのように向き合っていくのかは、世界の気候変動にとって非常に重要なので、今後も動向を見守っていきたいと思います。

 

まとめ

パリ協定についてまとめさせて頂きました。超長期的な努力が必要であり、しかも気温上昇という目に見えにくいものではありますが、国がどうにかするとか、一人の力を持つ個人がどうにかするというよりも、私たち一人一人が努力することで達成されるものです。

地球温暖化が進めば、島嶼国の一部は沈むとか北極の氷が溶けるとか様々なことが言われています。大きな流れでの地球温暖化はともかく、人為的な地球温暖化とそれに伴う生態系の破壊は絶対に食い止めるべきだと思います。

パリ協定の理解を通して、今一度環境問題に向き合っていただければと思います。

 

参考

http://www.env.go.jp/earth/ondanka/cop21_paris/paris_conv-a.pdf