満月なのでご紹介します。

社会問題(特に動物問題)と読書のブログ

本の感想

私がオーディオブックをおすすめする11の理由

1.読まなくていい 本が苦手な理由第一位は文字を追うことが嫌いということだが、オーディオブックは読まなくていい。 私は本そのものが憎くて憎くて仕方ないというような人には幸運にも出会ったことがない。私があったことのある大半の人は普通に物語が好き…

評論への架け橋としての小説。私にはもう小説を読んでいる時間はない。

教養や知識を得るための最短の方法は教養のため読書である。しかし、評論はとっつきにくい。そこで、そのとっつきにくさを解消するのが小説の役割だと思う。 まずは小説を通して、空想の世界の物語を楽しみつつ文字を追う能力を養い、いずれ評論の世界を知る…

響~小説家になる方法~にとって綿木りさの蹴りたい背中は必然だと思う

響を読んだ方の中には所詮、漫画の世界の話だ。と思った人も多いと思う。現実で女子高生が書く小説が旋風を起こすなどほぼないのだから。だが綿木りさは19歳で芥川賞を受賞している。そして彼女の蹴りたい背中が響の世界に彩りを加える上で必然だと思うので…

池田晶子『14歳からの哲学』は考える能力を身につけるための素晴らしい本だった。

この本は難しい哲学者の難しい言葉が出てくるわけではなくて、生きていく上で重要なこと考えることを哲学と呼んでいて、そのことに本気で対峙した本です。 本書を手に取れば自分一人では考えつかなかった考え方や、素晴らしい言葉に出会うことができます。 …

【感想/貯金生活】お金と読書の関係性について考える【横山光昭】

はじめての人のための3000円投資生活という本がベストセラーになっています。 はじめての人のための3000円投資生活 作者: 横山光昭 出版社/メーカー: アスコム 発売日: 2016/06/24 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (1件) を見る この…

ペットが迷子になってしまったときに備えてペット探偵に頼むということを絶対に頭に入れておいてください。

つい最近、ペットが迷子になった直後のことについて考えを巡らせたことがありました。 というのも先日、家の半径20km以内くらいの場所で犬が失踪したというツイートが流れてきて、少しだけ探してみたことがあったからです。 (その犬は無事飼い主さんによっ…

瀧本哲史さんの『君に友達はいらない』がきっかけで、無知と貧困について色々勉強した。

今回は、本書の本流ではないんだけど、私の心に残った言葉とそこから感じたことを紹介します。 まずは心に残った言葉から。それは永山則夫という死刑囚が獄中で述懐した以下の言葉です。 「事件がおきたのは自分が無知だったからだ。無知なのは貧乏だったか…

『君の脾臓を食べたい』をオーディオブックで読んだら違う良さが見えた。

オーディオブックで初めて読んだ本が、今度映画化された君の膵臓を食べたいという小説である。オーディオブックには本とも映画とも異なる良い点がたくさんあるのでぜひ興味を持って読んでみてほしい。

【君に友達はいらない】ブログによるフリーランスを目指す人に絶対に読んでおいて欲しい本

今回、紹介するのは瀧本哲史さんによる『君に友達はいらない』という本。 君に友だちはいらない 作者: 瀧本哲史 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/11/13 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (10件) を見る 先に瀧本さんのことを少しだけ紹介すると…

【感想】瀧本哲史『ミライの授業』は14歳のための冒険と勇気の本だった。

法則1:世界を変えるたびは「?」からはじまる 法則2:冒険には「?」が必要だ 法則3:一行の「?」が世界を変える 法則4:全ての冒険には「?」がいる 法則5:ミライは「?」の向こうにある

【実体験あり】子どもに読書の習慣を持ってもらうために、なぜハリーポッターが良いのか。

今、私史上最大の読書欲が私を襲っています。 きっかけがなんだったのかわかりませんが、少なくとも一つの要因として、読書に関する本を読んだからだと思います。 一冊は昨日紹介した、脳科学者の茂木健一郎さんの『頭は本の読み方で磨かれる』という本。 頭…

【感想/頭は本の読み方で磨かれる】読書は脳にとってどのような意味を持つのか。【茂木健一郎】

本を読む人と読まない人がいます。 私は本を読む人です。 今、私は一人でも多くの人に読書の楽しみを知ってもらいたいと思っています。 でも、読書って一体なんなのかという思いに至りました。 いや、私は読書が好きなのである程度の回答は出来ます。 自分の…

【感想/歌うクジラ】旅の先にあるものが私たちに希望をみせてくれる【村上龍】

2022年、ハワイの海底を泳ぐザトウクジラから、人類は遂に不老不死遺伝子を発見する。だがその100年後、人類は徹底的に階層化され、政府の管理下に置かれていた。流刑地に住む15歳の少年アキラは、人類の秘密を握るデータを託され、悪夢のような社会を創造し…

【今だから読みたい名作文学】星の王子様の解説をするオリラジの中田敦彦が素晴らしかった【しくじり先生】

普段テレビあんまり見ないんですけど、たまたま見たしくじり先生の新コーナー『今だから読みたい名作文学』がめちゃくちゃ面白かった。 オリラジのあっちゃんが、本好きじゃない人には敬遠されがちな名文学を紹介していくというコーナーで、初回はサン=デグ…

動物の解放/この世界に溢れる種差別を知って欲しい。

この『動物の解放』という本は1975年に初版が出版されて以来、世界におけるアニマルライツ運動の最大の画期となった本です。種差別という概念はもっともっと広まって批判されるべきです。ぜひ読んで見てください。

【感想/ある小さなスズメの記録】小さな命と心を通わせることの素晴らしさ【クレア・キップス】

スズメという鳥がいます。 過去から現代に至るまで日本人だけでなく世界中で多くの人の目を楽しませてきた鳥です。 (都内にて撮影) スズメって本当に物理的にも心理的にも身近な鳥です。 ですが、彼らと心を通わせたいと思ったことがありますか? 少なくと…

【感想/異端のススメ】同質社会においては意識改革が一つのキーワードになると思う。【小池百合子、林修】

個人的にというか、東京都の動物殺処分ゼロを目指している小池百合子さんに興味があって、ものすごく期待もしています。 だから、築地市場の移転とかどうでもいいので一刻も早く小池百合子さんが理想とする東京都の姿を描いもらいたいと思います。 とはいえ…

子どもにおすすめの生き物図鑑No.1はココリコ田中が書いた生き物が見ている世界!!!

「生き物たちにこの世界がどのように見えているのか」想像したことはありますか。その想像を子どもと共有できたら楽しそうじゃないですか?そんな想像を可能にしてくれる図鑑を紹介します!!!

私は種の起源や進化論が解明された後の世界を見てみたい。

久しぶりにブログ書きます。 タイトル通りです。 私は生命の神秘に興味があってその中でも種の起源に非常に興味があります。 もちろんチャールズ・ダーウィンの種の起源も読みました。 種の起源〈上〉 (光文社古典新訳文庫) 作者: チャールズダーウィン,Char…

【感想】保健所犬の飼い主になる前に知っておきたいこと/片野ゆか

片野ゆかさんは日本の不幸な動物たちを救うために活動しておられるライターです。 これまでにも熊本県の動物殺処分ゼロプロジェクトに密着した本や、動物福祉の向上に目を向けつつある動物園のノンフィクションを執筆されてきました。 ゼロ! 熊本市動物愛護…

【養老孟司/ひとと動物のかかわり/バカの壁】話を煮詰めていくこと。

養老孟司。 ご存知の方も多いと思います。 ただ、多彩、多趣味ゆえにどのように彼のことを紹介してよいか迷います。 著者略歴紹介には、 医学博士。 東京大学名誉教授。 専門は解剖学。 なんて書いてあるけどしっくりこない。 私にとって養老孟司は大ベスト…

【感想/どうぶつの国】弱肉強食の世界を描いた問題作【雷句誠】

動物たちのことを考えるヒントを得るために私が大好きな雷句誠さんの漫画読みました。読んだ感想としては、ガッシュに負けず劣らずの非常に素敵な漫画で、ガッシュのように主人公たちと泣いたり笑ったりしながら必死に最後まで読むことが出来ました。 是非、…

【又吉直樹/夜を乗り越える】表現によって価値観を変容させることが出来ないかと常に考える。

ご存じピースの又吉さん。 とか言いながら正直私は芸人としての又吉さんはあまり知りません。 ただ、本に対する又吉さんの接し方には多大な影響を受けてきました。 又吉さんのまねをしていることの一つが本にブックカバーをつけないこと。 これは以前テレビ…

【感想/ゴーストアンドレディ】藤田和日郎が描くナイチンゲールの熱さを感じてほしい!!!

『うしおととら』や『からくりサーカス』で有名な藤田和日郎先生の『黒博物館 ゴーストアンドレディ』を知っていますか?あんまり知られていないかもしれないこの作品、劇アツです!!!藤田和日郎さんファン必見です!!!

【書評/乱読のセレンディピティ】思いがけないことを発見するための読書術【外山滋比古】

思考の整理学で有名な外山滋比古氏が91歳のときに書いた本。 年間100冊程度読書する私が小説以外の本で最も再読した本。 読むたびにああ~こんなこと書いてたなぁと思わせてくれる。 逆に考えれば、内容をあまり覚えれていないとも言える。 最近また読んだが…

【感想/紙の動物園】ヒューゴー賞/ネビュラ賞/世界幻想文学大賞 同時受賞作【ケン・リュウ】

今回紹介するのは中国系アメリカ人のケン・リュウという、SFやファンタジーの短編を得意とする作家の、紙の動物園という作品です。 まずは、受賞タイトルについて ・ヒューゴー賞 ・ネビュラ賞 ・世界幻想文学大賞 これらを同時受賞です。 これら3タイトル…

日本では何種類のカラスが観察されたことがあるか知っていますか?【感想:カラスの教科書】

何かを知れば知るほど世界の見え方は変容していきます。 一杯のコーヒーを前にしても、 化学や物理を知っていれば、そこに分散という物理現象を感じ、 地理を学んでいれば、どこから運ばれてきたのかを知り、 英語を学んでいれば、a cup of coffeeと言える。…

ペット産業・殺処分・動物福祉・動物愛護のおすすめの入門書を3冊紹介します。

今回もショッキングな画像は使用しませんので、 安心して読み進めて頂ければと思います。 これまで、たくさんの動物福祉やペット産業に関する本を読んできました。 それらの中でも今回は、動物福祉に特別な関心のない方にこそ、 読んでほしい本を3冊だけ紹…

【感想/心に龍をちりばめて】たとえ極道でも、筋の通ったやつは、あげな弱い者いじめは絶対にせん【白石一文】

いつか書いたことかもしれませんが、本を読んでいて気持ちいい瞬間は、 『自分がぼんやりと言葉にできないまでも思っていたであろうことに、 言葉として出会うこと』 だと思います。 今回紹介する心に龍をちりばめてという本はまさに自分の思っていたことを…

【感想/犬と、走る】犬ぞりで1600kmを走破するイヌと人間の絆について【本多有香】

厳冬の北米を横断する世界一過酷な犬ぞりレース 「ユーコンクエスト」の日本人女性初の完走者となった著者。 犬そりに魅了されて、 上手くいかないことだらけでも、 頑張って頑張って、落ちぶれて、泣いて、 それでも走り続けている本多有香さんのエッセイで…