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クジラの歌

生物多様性の理解と動物福祉の向上を目指して。

【感想/ある小さなスズメの記録】小さな命と心を通わせることの素晴らしさ【クレア・キップス】

スズメという鳥がいます。

 

過去から現代に至るまで日本人だけでなく世界中で多くの人の目を楽しませてきた鳥です。

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(都内にて撮影)

 

スズメって本当に物理的にも心理的にも身近な鳥です。

ですが、彼らと心を通わせたいと思ったことがありますか?

 

少なくとも私にとってスズメはあくまでもスズメであり、心を通わせたいとか思ったことはありませんでした。

 

でもやっぱりいるんです。

スズメと一緒に暮らし心を通わせるチャンスを手にした人が。

その人の名前はクレア・キップス。1890年イギリス生まれ。ピアニスト。

スズメとの暮らしを綴った『ある小さなスズメの記録』という本は世界中で愛されました。

 

今回はこの本を一人でも多くの人に読んでもらいたいと思い紹介します。

ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯 (文春文庫)

ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯 (文春文庫)

 

 

内容紹介

第二次世界大戦下のイギリス。夫に先立たれた一人の老ピアニストが出会ったのは、一羽の傷ついた小雀だった。愛情深く育てられた雀のクラレンスは、敵機の襲来に怯える人々の希望の灯となっていくー。特異な才能を開花させたクラレンスとキップス夫人が共に暮らした12年間の実録。世界的大ベストセラーの名作。(ある小さなスズメの記録内容紹介より)

1940年7月1日。キップス夫人は生まれたばかりの瀕死のスズメを拾い助けます。

なんとか一命を取り留めたそのスズメに発覚したのは右翼と左足の障害でした。

キップス夫人はこのことについて、『自身の安全を確保するのに必要な高さまで飛べる日が来ようとは思えなかった』と述べています。

ここから12年間に渡るキップス夫人と歌うことが大好きなスズメのクレランスの愛情に満ちた共同生活が始まります。

 

小さな命と心を通わせることの素晴らしさ

前にも似たような内容の記事を書きました。

哲学者とオオカミというタイトルの本のレビュー記事です。

タイトル通りオオカミと暮らすチャンスを手にした人の話です。

(ちなみにですが、私のブログで初めてスマートニュースに掲載された思い入れのある記事です。)

【感想/哲学者とオオカミ】オオカミと暮らすチャンスを手にした哲学者の話 - クジラの歌

哲学者とオオカミ―愛・死・幸福についてのレッスン

哲学者とオオカミ―愛・死・幸福についてのレッスン

 

 

今回紹介しているスズメの本と、前に紹介したオオカミの本には圧倒的な共通点があります。

それは、彼らにとっての世界は自分自身なのだと認識していること。洞察力の深さ

なによりそれらの小さな命に対する愛情の深さです。

 

空を飛べる羽があろうと(クレランスはほとんど飛べませんが)、鋭い牙があろうと、彼らを愛する人がいない限り人間社会で生きていくことは難しいんです。

人間社会ではスズメもオオカミも同様に小さい命なんです。

 

そういった命を愛することの素晴らしさをこれらの2冊の本は教えてくれます。

これらの本では動物たちの喜怒哀楽はもちろんのこと、彼の持つ尊厳や嫉妬心までもが非常に細やかに描かれています。

 

多くの人にとって、スズメやオオカミと過ごすチャンスはあまりありません。

だからこそ本を通じてでも小さい命たちの想いを感じてみてほしいんです。

 

そうすることで、自分より弱い命たちをどのように共存していくべきかということを考えてほしいです。

そうすればきっと人を含めた多くの生き物に対してきっと優しくなれるはずです。

そういう人が増えてほしいと思っています。

 

鳥に関係する記事紹介

  ・過去書いたカラスの記事。

caffeyne.hatenablog.com

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caffeyne.hatenablog.com

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