動物愛護のことを書こうと思います。
その中でも、今回は広島で活動しているみなしご救援隊のことを紹介します。
つい最近、みなしご救助隊様の『鼓動』という本を読み終わったからです。
犬猫みなしご救援隊
広島県に本拠地を置き、栃木県に活動拠点を置く、獣医師を含む専門知識の豊富な行動力のある団体として「終生飼養」と「譲渡活動」を基盤に、伴侶動物の救援活動を行う団体。1990年、代表・中谷百里が個人で野良猫の保護活動を始め、2005年、犬猫みなしご救援隊としてNPO法人を取得し、2年後に、終生飼養ホームを建設。東日本大震災発生の4日後には被災地へ入り、福島原発20キロ圏内から犬猫ほか動物1400頭を救出。2013年から広島市動物管理センターに収容された猫全頭と譲渡対象外の犬全頭の引き出しを続行し、広島市の殺処分機の使用を廃止させ、広島市と協働して地域猫活動を行っている。また現在、広島と栃木の施設では、行き場のない犬猫あわせて1300頭の保護育成を行っている。
- 作者: 犬猫みなしご救援隊,写真/金子二三夫
- 出版社/メーカー: 書肆侃侃房
- 発売日: 2012/03/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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このみなしご救助隊の代表の中谷さんという方、非常に素晴らしい方です。
『鼓動』では、福島原発事故で取り残された動物の救助が描かれています。
特に知って欲しいのはこの本で表現されている、中谷さんの強い意志です。
阪神大震災や新潟中越沖地震ですぐに救助にいけなかった。
そこに救助を待つ犬や猫が取り残されていることは分かっていたのに。
それを思うと夜眠れなかった。
そして、東日本大震災は起きた。
私は、私が夜安眠できるように、今度こそ救助に行く。
この本は写真が大切にされているので、言葉だけでは表現しきれません。
約150ページに渡って実際に福島で撮影された写真が豊富に載っているので、興味をもたれた方は是非手に取ってみてください。
この本ともう一冊読んで欲しい本があります。熊本市の保健所で動物の殺処分を0にした人たちの話です。
こちらも熊本市で犬猫の殺処分をゼロにするための闘いを描いた本になります。
目をそむけたくなるような描写もないことは無いですが、九州弁で彩られるエピソードは心温まるものも多く、保健所を舞台にした本にしては非常に読みやすいです。
人間中心のこの社会において、圧倒的弱者である動物たちを守ろうとしてくれている人たちがいるということを知っていただけたらと思います。
私もたかだか本を読んだだけですので、実態は全くわかっておりません。
保健所にも怖くて足を踏み入れたことがありません。
でも、目をそむけてはいけないことが多すぎると感じてきました。
きっと、ここに来て下さった方もそのような思いを抱かれていると思います。
自分の無力さに絶望するのではなく、できることを一つひとつ重ねていくことが大切だと思います。
そのスタートは『知ること』から始まります。
その皆様の気持ちが何らかの行動つながれば、社会はもっともっと良い方向に加速して行くと思います。