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クジラの歌

生物多様性の理解と動物福祉の向上を目指して。

日本の漫画のヒーローは子どもでアメコミのヒーローがおっさんなのはちゃんと理由がある!

映画 読書

www.taiyaki-oyako.com

 

隊長さんのこの記事を読んだ。

 

この記事にすごく既視感を感じた。

内田樹がそんなことを本に書いてたなーと。

 

本棚をあさったら出てきた。

私、本のしおりにはレシートを使う癖があるんですが、そのレシートを見ると5年前に買った本でした。

すばらしきかな私の記憶力。

 

その漫画やアニメのことを書いていたのは『街場のアメリカ論』という本。 

街場のアメリカ論 (文春文庫)

街場のアメリカ論 (文春文庫)

 

 

超ざっくり内容を説明すると、アメリカのことを書いている本。

うん、この記事を書くにあたって、興味のあるところ以外は読み直していません。

 

だって、内田樹の本って超面白いけど気合い入れて読まないとダメだから。

 

隊長さんの記事に関する部分だけ読んだので紹介しておきます!

 

アメコミと日本の漫画の違い

アメリカのヒーローが象徴するもの

まずはアメコミの紹介から。

アメコミは日本の漫画(アニメ)と違っておっさんが主人公の場合がほとんどです。

 

そのアメコミについて内田樹が自身で暴走的思弁と書いていることを紹介します。

私の見るところ、アメコミのスーパーヒーロー物語は、ある設定を共有しています。それは「理解されない」というところです。

主人公は例外なく特殊な能力を持つ白人男性です。ところが、スーパーマンもバッドマンも、そのスーパーな本性を見せることを禁じられ、市民的な偽装生活を送ることを余儀なくされている。彼らはこの二面性の乖離に苦しんでいる。これが第一の条件。

スーパーヒーローとして活躍するのだけど、どういうわけか必ず誤解されてメディアからバッシングを受ける。 

 

ヒーローが命がけの闘争でならずものを倒しても市民たちはよけいなことをしてといわんばかりにヒーローをつめたく追い払います。

おい、ふざけるなよ。俺が血を流して、お前たちに与えた平和じゃないか。 

この不満感こそが現実社会でアメリカが世界に抱いている鬱屈そのものだと内田樹は言っています。

現実世界の不満を漫画の世界に投影している。

ありとあらゆる作品で。なるほどなーと思いました。

 

隊長さんが紹介していたタイバニもモデルは正にアメコミだったため、主人公の姿かたちもさることながら、内容も自然とアメコミの本質に近づいたのかもしれません。

 

日本のヒーローが象徴するもの

古いんですけど、私生まれる前で見たこともないんですけど『鉄人28号』と『魔人ガロン』を引き合いにだして紹介しています。

これらの作品の初出は1950年代。戦争が終わって10年程度しか経っていない時代の本です。

 

内田樹が言うにはこれらのロボットは戦争時代の象徴。だかそれを操縦できるのは純粋無垢な心を持った少年のみ。

子どもに巨大な暴力装置の操縦を許されていたのは子供が軍国主義イデオロギーを免れて無垢な心を持っていると信じられていたから。

これらのことが戦後教育で本気で信じられていたと書かれています。

我々大人は間違ってしまったが、君たちは同じ失敗を繰り返さないでほしいという。

 

この構図はガンダムにもエヴァにも受け継がれていると捉えることもできるかもしれません。

 

同じようなことが同じ本の別の章でも紹介されています。

 

かわいくない子どもたち

映画『ホームアローン』ではほとんど邪悪といっていいような子供が活躍します。

同じくトムクルーズ主演の映画『宇宙戦争』では子どもが邪魔で邪魔で仕方ない。

『チャーリーとチョコレート工場』もチョコレート工場長がチョコレート工場に招待した子供たちを次々と罠にかけて破滅させていくという映画です。

 

これはヨーロッパ的(その考えを受け継いだアメリカ的)考えでは、子供の無垢性はある種の悪を帯びており、訓練して強制しないといけないという考え方があるからだと考察しています。

一方、日本ではその無垢性そのものが尊重されてきた。だから中世にヨーロッパ人が来日した際には子供たちがあまりに甘やかされていることに驚いたそうです。

 

これらのことについても小難しく書かれていますが、主旨から外れてきたのでこの辺りまでとします。

 

まとめ

思いもよらず真面目な記事を書いてしまいましたが、強引にまとめると。

・アメコミも日本の漫画もそれぞれの国のある部分を象徴している!

・アメリカ≒子供は邪悪!

・日本=子供は神!

 

ガッシュとかってまさに子供の無垢性を象徴している気がします。ガッシュは神じゃなくて王様目指していたけど。

金色のガッシュ!!(1) (講談社漫画文庫)

金色のガッシュ!!(1) (講談社漫画文庫)

 

一方、新世界の神を目指していた夜神月は最初は純粋だったのに、だんだん邪悪になっていったけど。

そういえばドラゴンボールの孫悟飯はまさに純粋そのものって感じだけど、その反対に孫悟空は大人になってちょっとおかしくなってきたような気がするし。

 

まぁ、今回紹介したことが全てではなくて反証だって有り余るほど出てくると思います。私にはどうしてもToLOVEるの主人公が純粋無垢とは思えない!

To LOVEる -とらぶる- ダークネス (1) (ジャンプコミックス)

To LOVEる -とらぶる- ダークネス (1) (ジャンプコミックス)

 

 

適当に紹介しましたが、内田樹の街場のアメリカ論はふつうにいい本だった気がしますので興味があればぜひ!

街場のアメリカ論 (文春文庫)

街場のアメリカ論 (文春文庫)