満月なのでご紹介します。

社会問題(特に動物問題)と読書のブログ

クリーンミート(純肉)という動物を殺さない肉を知っていますか?

「培養された肉ってなんか気持ち悪い。」

 

培養肉と聞くと、ほとんどの人がそう感じると思います。

そう、クリーンミート(純肉)とは培養肉のことです。

 培養肉という名前が不信感を与えてしまうということで、クリーンミートという名前に世界的に変更された背景があります。

 

しかしながらこれを聞くと驚かれると思うのですが、クリーンミートは現実にも生産されております。生産コストが高いので、市場には流通しておりませんが、コストの削減さえ達成できれば私たちの口に入るのもそう遠くない未来です。

 

今回はこのクリーンミートについて書いていきたいと思います。

 

 

クリーンミートが実装された未来

①肉を食べるために生き物に苦痛を与えなくてすむ未来

クリーンミートとは動物一頭を創るのではなく、可食部である筋肉のみを創ることです。この場合、食べるためだけに畜産業で生き物を異常に小さい檻の中に閉じ込めたり、殺したりする必然性は無くなります。

つまり、肉を食べるために生き物に苦痛を与える量は今よりももっと小さくなります。

また、集約的畜産は鳥インフルエンザの拡大などのリスクがありますが、集約的畜産を行わずに済めば、病気のリスクも減少します。

 

②環境問題の解決

地球温暖化が叫ばれて久しいですが、その地球温暖化の原因とされている温室効果ガスの約20%は家畜の呼吸や糞尿から発生していると算出されています。

また、穀物や水、土地についても非常に莫大な量が畜産のために利用されています。

クリーンミートが実装されることで畜産の規模が減少し、環境問題の解決にもつながります。

後ほど紹介しますが、メンフィスミーツという世界最大のクリーンミートの企業は以下のように述べています。

メンフィス・ミーツは培養肉によって、持続可能な有機食品であり、「飼料や水、土地」への依存度が低い食肉を求める消費者のニーズに応えることを目標としている。同社が食肉の製造に必要とする土地と水は、従来の畜産農家が必要とする広さ・量のわずか1%だという。

 

③食料問題の解決

現在、肉を作るためにそのエサとして大量の穀物が使用されています。それもそのはずで、世界の家畜の頭数は以下の通りとなっています。

FAOの2014年データによると、世界の人口は73億人であるが、牛は14.7億頭、豚は9.9億頭、羊は12.0億頭、山羊は10.1億頭などとなっており、この他、水牛、馬、ロバ、ラバ、ラクダなど大きな家畜を含めると合計して50.0億頭となっている。

また鶏は採卵鶏あるいはブロイラー等として214.1億羽飼養されている。

図録▽世界の家畜数より引用

これらの大量の家畜を養うための穀物です。穀物がそのまますべて、肉という可食部になれば食料問題は発生しないのですが、実際には穀物は骨などの食べられない部分にも変換されます。

結果として、穀物→家畜に変換される場合にカロリーベースで約80%がロスするとされています。

クリーンミートの製造方法であれば、食べれない部分は作る必要がありません。また、生産効率の向上という研究は盛んに行われることが期待され、食料問題の解決にも繋がると想定されます。

 

世界でのクリーンミートの注目度

ゲイツとブランソンが出資、「クリーンな肉」の将来性 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

 

最初にリンクを貼りましたが、ビルゲイツもクリーンミートに多額の資金を出資しています。

世界最大のクリーンミートの企業はアメリカのメンフィスミーツであり、同社はこれまでに2200万ドル(約24億円)の資金を集めています。

この金額がいかにクリーンミートが待望されているかという証拠になりませんでしょうか。

また、純肉国際学会というものも2015年からスタートしており、研究者同士の交流が行われることで、研究のレベルアップ、研究速度のスピートアップが期待されています。

 

日本でのクリーンミートの研究

その純肉国際学会に日本人チームも参加しています。

Shojinmeat Projectというチームです。

 

彼らもクリーンミートの生産に成功しています。そして、食べています。「君の肝臓を食べたい、だから作って食べて見た。」とか言えるほどの行動力と柔軟性があります。笑

日本での研究を引っ張っているのは間違いなくShojinmeat Projectです。

ただ、純肉国際学会に参加している他国は大学としての出席が多いのと比較すると、日本の大学が出席していないのは少し寂しく思います。

これからの日本の研究のレベルアップのために、大学を挙げてクリーンミートの研究を実施してほしいと思います。

クリーンミートの研究は実用化しか目指していないので、お金になりやすいと思います。また、研究資金なんかもゲットしやすい分野だと思いますので、本当に研究が盛んになることを願っています。

 

クリーンミートを支援するために

冒頭に書きましたが、培養肉と聞くとなんとなく気持ちわるいと感じるのは仕方ないと思います。未知のものに対する恐怖感は確かにあります。

だからこそ、私たちはクリーンミートのことを知っていく必要があると思います。

そのために私は、Shojinmeatを実際に支援しています。

動物を殺さない肉を作る!ー"Shojinmeat”純肉(培養肉)開発プロジェクト - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

私はCAMPFIREというクラウドファンディングサイトを通じて、月1,000円だけではありますが寄付しています。

自分自身でも金額としてはそこまで大きな意味はないと考えているのですが、支援している人がいるということが彼らの勇気につながればいいなと思っています。

また、月1,000円でもクリーンミートに関する冊子を年二回送ってくれます。

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クリーンミートに関する書籍が出版されていないので、この冊子が日本語で読めるクリーンミートに関する最も詳しい本だと思います。中身もユーモアに富んでいて面白いです。

実際、この記事のほとんどはこの冊子の内容を参考にさせていただいています。

Shojinmeat Projectさんはこれからもずっと応援していきたいです。

 

まとめ

将来、「家畜を殺して食べること」や「家畜を彼らの本能など無視して集約的に育てること」が当たり前ではない世界が来ることを確信しています。

そしてそれは、動物たちに何千年にも渡って暴力を繰り返してきた私たちの義務です。

 

クリーンミートに対する違和感はなかなか拭えないかもしれませんが、まずは知ることからだと思い今回の記事を書きました。

研究が身を結んで、クリーンミートを食べる機会があったならば、ぜひ率先して食べて見てください!!