前回の記事で、動物福祉の普及とマネタイズを両立したいと述べました。
その理由の一つは、
マネタイズが出来ることを証明できれば、様々なアイデアを持った人が動物福祉に興味を持ち、そして何か大きな波を生み出せると信じているからです。
そこで、今回は動物収容施設から救助された犬たちのその後を紹介します。
紹介するのは2つの物語。
一つは、夢之丞という災害救助犬となって人を救助する犬の物語。
もう一つは、Stunt Dog Showという保護犬たちによるショーの物語。
夢之丞の物語
2分くらいの動画を選んでいますので、是非見て頂ければと思います。
夢之丞は日本だけでなく、ネパールの震災等にも駆け付けて、人命救助を行ってきました。
犬種は雑種です。そう、雑種でも災害救助犬になれます。
もっと言うと、警察犬には指定された7種の犬しかなれないのですが、災害救助犬はどんな犬種でもなれます。
大型犬も小型犬もその得意分野を活かして災害救助犬になれるのです。
大きな災害救助犬組織の4団体の一つである一般社団法人ジャパンケンネルクラブは、2015年時点で181頭の災害救助犬を公認しています。
現状、どのような犬(一般家庭の犬?生まれたころから訓練されている犬?)が災害救助犬として認定されやすいのかわかりませんが、このような場所に一頭でも多くの犬が新たな運命を見出していけるような社会になれればと思います。
余談ですが、夢之丞を救助したピースウインズジャパンの活動は過去記事で紹介させて頂いております。
広島県の犬の殺処分ゼロをスタートした団体です。
Stunt Dog Showの物語
Stunt Dog Show - The Canine Stars
次に紹介するドッグショーも1分半くらいの動画なので是非見てみてください。
一度は人に捨てられた犬たちによるドッグショーです。
きっとハードなトレーニングもあるだろうし、こんなこと望んでいない犬たちもいるかもしれません。
でも、ただ殺処分を待つよりは良いのではないでしょうか。
興行収入が得られるほど、クオリティの高いショーが出来ないくても良いと思います。
スポンサーについてもらって、その収益を保護犬の救助活動等に充てれたら最高だと思います。
最初は、動物園とか水族館とかで行えばいいんです。
アクアパーク品川だって、正式名称は「エプソン アクアパーク品川」です。
企業が動物園や水族館にお金を出す事例はゼロじゃないです。
このドッグショーが今まで見た中で、最もマネタイズに近い事例なのではと感じました。
まとめ
2つの事例を紹介させて頂きました。
日本では、野生の犬の存在は認められていません。
人の社会で生きていく必然性のある彼らは、悲しむべきことですが、人の役に立つことを通してのみ存在することを許されているように感じます。
多くの場合、一度は人に捨てられたにも関わらずです。
寄付文化とかが日本でももっと進めば、
「ただ、生きているだけでいいんだよ」って世界も作れると思いますが、
今はまだその段階にないように感じます。
人と動物が幸せに暮らす社会の実現に向けてこれからも考え続けたいと思います。
参考にさせて頂いたもの
・一般社団法人 ジャパンケネルクラブ(JKC) - JKCのご紹介
命を救われた捨て犬 夢之丞 災害救助 泥まみれの一歩 (ノンフィクション知られざる世界)
- 作者: 今西乃子,ピースウィンズ・ジャパン,浜田一男
- 出版社/メーカー: 金の星社
- 発売日: 2015/04/17
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過去記事紹介
ピースウインズジャパンの活動紹介です。