animal reading

社会問題(特に動物問題)と読書のブログ

象牙のハンコだけは買わないでほしい。

絶対に買わないと決めているものがあります。

 

象牙のハンコです。

僕は、人に何かを強制するのは好きじゃないんですが、象牙のハンコだけは僕だけじゃなくて全ての人に買って欲しくないと思っています。

 

なぜなら、象牙のために殺される象が現代においてもたくさんいるからです。

 

 

そして、その象牙の少なくない数が日本での取引に使われているからです。

僕はこれは日本が早急にやめるべきことの一つだと考えています。

 

だから、この記事は象牙の持つ悲しさについて述べていくことにします。

暴力的な写真は使わないので、その点は安心して読んでください。

 

 

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象牙のための殺戮

象牙がどのように生産されているかご存知でしょうか?

 

実は、現代でも象牙を獲得するためだけに殺される象がたくさんいます。

 

例えば、2012年にカメルーンで起きた事件では、密猟組織は自動小銃や携帯式ロケット弾で武装し、軍事作戦のような正確さで象を惨殺していったとのことです。

 

少し話が逸れますが、象は感情世界の豊かな動物として知られています。

一例を挙げると、象は死を理解し、仲間の死を悼み、葬式のような儀式を挙げることはよく知られています。

そんな象が圧倒的な軍事力で殺戮されている。

このような不条理があってよいはずがありません。

 

しかし、残念ながらこのような殺害方法で毎年数万頭もの象が殺害されています。

このサイトに詳しく書かれています。

www.wwf.or.jp

 

 

象を密猟する人が後を絶たない。その密猟を支援しているのが私たち日本人だとしたらあなたはどう思いますか?

 

象牙の取引について

大きな牙というものは昔から私たちの心を掴んできました。

ありとあらゆる動物の牙や角は、世界中でお守りやアクセサリーに用いられてきました。

狩猟時代には、強者の証としても用いられてきたのでしょう。

 

そのように人類が象牙の乱獲を行ってきたのは実は500年以上あり、それは今もなお続いています。

 

その中で、実は日本は1980年代に世界一の象牙消費国となっています。

今でこそ消費量は世界の中では落ちてきたものの、ワシントン条約締約国会議では、「注意が必要な国」として指摘されています。

 

日本の近隣諸国と日本の動き

象牙の取引がこのままではダメだと人類も気づきました。

いち早く、象のために動き出したのは動物福祉の概念の進んでいる西洋諸国ですが、中国や香港も象牙の取引の縮小に向けて進んでいます。

www.huffingtonpost.jp

 

natgeo.nikkeibp.co.jp

 

では日本はどうなのでしょうか?

 

残念ながら、日本は国としての国内取引の規制が実施されていない国です。

事実、僕たちも、ヤフオクなんを見ると象牙のハンコが多数出品されているのを簡単に確認できます。

 

日本の象牙取引の違法性はこちらの記事がわかりやすいです。

natgeo.nikkeibp.co.jp

 

一部、引用して紹介します。

1. 日本の象牙取引規制制度には大きな抜け穴がある。

 象牙を所有するには、合法的に入手したという証明のための登録が義務付けられている。1999年か2009年に一時輸入された物か、ワシントン条約による取引禁止以前の物であれば違法ではない。しかしその証明は、禁止以前の輸入だと示す税関の申告書のような正規の法的な書類以外にも、日本の輸入業者が「合法的に入手した」と自分で明言した書面でも差し支えない。「つまり、象牙の登録で利益を得る立場の者が、合法性を証明する主要な証人でもあることを意味する」と報告書は指摘する。当然のことながら、この制度は至る所で悪用されている。報告書は、出所の「疑わしい」つまり「合法的な入手または出所だという確実な証明が少しもない」象牙が、2011年以降1000本以上登録され、合法のお墨付きを得ていると指摘している。

national geographic記事より引用

 

楽天が象牙の取引を禁止に

そんな中、良いニュースがありました。

楽天がオンライン店舗での象牙製品販売を停止|野生生物の違法取引対策|WWFジャパン

 

楽天は、象牙だけでなく亀の甲羅を使った鼈甲や鯨肉の取引も禁止しています。

日本では珍しい、世界の動物倫理の基準に沿った運営をしている企業です。

 

僕はこれを本当に嬉しく思います。

一部の動物愛護団体が過激に日本の文化を非難してくるせいで、日本人も過剰に反発したくなる気持ちはわかるのですが、やはり、非難されるのにはそれなりの理由があると考えています。

そして、それは「文化だから」の一言で済ませてよいものではないと思います。

 

象牙にしてもハンコに用いると「幸福」になる。などと言われています。その気持ちもわかるのですが、それは動物を犠牲にしてまで得るものなのかということを考えてみて欲しいです。

 

そう言った意味で、楽天がこのような判断をしてくれるのはもっともっと知られるべきだと思いますし、もっと誇るべきことだと思います。

 

今後の対応について

楽天の行動を受けて、国がすべきはやはり象牙取引の法強化です。

 

先述したように、抜け穴だらけの状況を放置してよいわけはありません。

個人的には、将来的には象牙の取引を完全禁止にする必要はないと思います。つまり、自然に死んだ象からは象牙をいただいてもいいと思います。

ただ、現状を見ると一旦、象牙の取引は完全停止にすべきだと考えています。

 

また、楽天と同業であるヤフーショッピングも象牙の取引禁止を決めて欲しいと思います。こちらは現在も象牙の取引がなされています。

 

ヤフーショッピングは象牙の取引について指針を出していますが、要約すると、野生動物の絶滅につながるようなものの取引はしていないし、違法な象牙でないことを確認しているということです。

象牙製品に関するYahoo! JAPANの現在の対応と考え方 / Yahoo! JAPAN政策企画 - ヤフー株式会社

 

国のルールに則っているので違法性はないのかもしれませんが、国際社会が求めているのは象に対する暴力の削減です。

それに協力できるような社会活動をぜひ行って欲しいと思います。

 

最後に

 

象牙のことについてお話ししました。

 

象牙については生活必需品ではありません。

なので、象牙製品については他のもので代用して欲しいです。これは僕からのお願いです。

特に、象牙のハンコを買わない。というのは誰にでもできることだと思います。

よろしくお願いします。

 

また、この記事に共感してくださった方がいれば、楽天が象牙の取引を禁止しているということも覚えておいて欲しいと思います。

その一点のみで、僕は楽天が素晴らしい企業であると思えました。

 

社会問題の特効薬はありませんが、それでもこの世界を変えるのは僕たち一人一人の行動です。

重ねてのお願いになりますが、よろしくお願いします。

 

参考文献

動物たちの豊かな感情世界についてもっと知りたいという方がおられましたら、動物たちの心の科学という本がおすすめです。

動物行動学についてこれほどわかりやすく書かれている本を他に知りません。喪に服す象のことも書かれています。

興味のある方は、ぜひ読んでみてください。

動物たちの心の科学 仲間に尽くすイヌ、喪に服すゾウ、フェアプレイ精神を貫くコヨーテ

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