満月なのでご紹介します。

社会問題(特に動物問題)と読書のブログ

名が体を表してしまわないために。【動物指導センターという名が意味するもの】

しどう【士道】

①武士としてふみおこなうべき道義。

②samurai way

 

しどう【指導】

ある意図された方向に教え導くこと。

「見ろよ。渡辺が渡り鳥に世渡りの方法を指導されてるぜ。」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

ふとしたことから、

この国には【動物指導センター】という施設があることを知りました。

 

名前が気に入りません。

 

HPを見る限りでは、動物指導センターと

動物愛護センターの業務内容はほとんど同じです。

具体的には迷子の犬猫の一時預かり・譲渡・殺処分等です。

 

でも、愛護という言葉と指導という言葉って違いますよね?

 

想像してみてください。

今の日本で悪事を働いて、収容される動物がどれだけいるのか。

身勝手な人間の理由で捨てられて、収容される動物がどれだけいるのか。

 

私の知る限りでは、後者が圧倒的に多いはずです。

 

 

なのに指導。

罪のない動物を指導。

一体何を指導するのか。

 

意味がわかりません。

非常に傲慢な名称だと思います。

人間様が動物を指導してやるという上から目線な印象を私は受けてしまいます。

 

指導されるべきは命に対する責任感のない人間です。

動物に非があることはほとんどの場合ないです。 

 

だから名前が気にいらないです。

 

以前に紹介した熊本市の動物愛護センターも以前の名称は動物管理センターでした。

 

名は体を表すのです。

指導よりも愛護の方がいいです。絶対。

そこで熱意を持って働く方々のためにも、施設の近隣住民の方々のためにも。

 

施設の名前なんてちゃっちゃと変えてしまえと思います。

誰も損しないはずなので。

とかいいつつ変え方わからないのでこれから勉強します。

 

 

最後に。ガンジーが残したとされる言葉にこんなものがあります。

 

The greatness of a nation and its moral can be judged by the way its animals are treated.

国の偉大さと道徳的発展はその国における動物の扱いでわかる。

 

 

この言葉の背景とかは知らないですが文面のままに受け取れば、

日本は大したことがない国だと思います。

指導出来るほどえらくないです。

 

 

変えたいことばっかりです。

 

 

※動物指導センターのあり方自体を否定する記事ではありません。

 そこで必死に働く方、罪悪感にかられながら精神的にぎりぎりの

 状態で働かれている方も多くいると思います。

 罪のない命を終わらせるなんてこと、

 普通の人ならば尋常の精神で続けられるものではないはずです。

 そういったこともご理解・ご想像いただければと思います。

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

冒頭の言葉の引用は、大辞林から一部引用しています。

指導の意味が知りたくて、本屋に買いに走りました。

大辞林 第三版

大辞林 第三版

 

 全く知らない言葉ばかりで面白いです。

 

そして、冒頭のスタイルは

伊坂幸太郎さんの『陽気なギャングシリーズ』を真似させて頂きました。

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

 

 こちらも愉快な小説なので是非。

 

 

今よりも多くの生命が陽気な日々を過ごせることを願って。