パンダは本来肉食動物であるにも関わらず、草食に変化したことは広く知られています。
ただ、なぜ草食の道を選んだのかということはあまり関心が持たれていないように思います。
そこで今回は、パンダの肉食から草食に進化した説で、ぼくが面白いと思ったものだけを勝手に紹介します。(もしかしたらパンダ学会的なところでは決着がついているかもしれません。)
その面白い説とは急に肉がまずくなったということです。
どうですか?この身勝手な進化。
でもこれちゃんと国際論文で発表されていて、しかも結構評価されています。
その論文がこちら。
タイトルを簡単に訳すと、『ジャイアントパンダの持つうまみ受容体(感知器官)の機能不全は、パンダがエサを笹に換えたとされる時期と一致する。』
(※Tas1r1というのは旨味を感じる器官を司る遺伝子のことです。)
つまり、肉を食べなくなった時期と旨味成分の遺伝子の変化の時期が一致しているそうです。
進化論的視点で思いをはせると以下のようになると思います。
あるパンダに遺伝子の変化が起き、肉を旨いと感じれなくなりました。ただそれがうまく環境に適応して、今まで生き延びることができました。
めでたし。めでたし。
いずれにせよ、味覚の変化が生命のあり方を変化させる可能性があるというのは興味深いと思いませんか?
そこから色々考えると、パンダの遺伝子が元に戻れば何年後かのパンダはめちゃくちゃ肉食になっているかもしれません。
シャンシャンも『笹まずっ』とかって思ってるかもしれません。
ちなみに、ぼくが人参が嫌いなのは多分遺伝子のせいです。
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