SEKAI NO OWARIとは
4人組超人気ロックバンド。
RPGという曲がYOUTUBEで1億回再生されていることからも人気がうかがえると思います。
バンドなのにピエロがいたり、世界観が独特なのでよくネット上でたたかれていたりしますが、それも人気の裏返しなのだと思います。
ちなみに私は好きでも嫌いでもありません。
正直、むしろ無関心で彼らの音楽なんて全然聴きませんでした。
これまでは本当に無関心だったのですが、ブレーメンプロジェクトを始動させたことで今最も注目すべきアーティストという認識に変わりました。
チャリティーバンドとしてのSEKAI NO OWARI
ブレーメンの話をする前に彼らのこれまでの支援の経歴を紹介します。
●東日本大震災復興支援
東日本大震災復興支援として、TOKYO FM系列『SCHOOL OF LOCK!』と共同で、東日本大震災復興支援プロジェクト「STAY STRONG」を発足。チャリティリストバンドを制作し、自身のツアーや出演イベントなどで販売。2016年3月時点で、2524万9767円を被災地へと寄付している。支援活動は、今もなお継続して行っている。またツアーなどで会場に届けられる贈花などは、被災地へ支援物資として送れるように配慮して、可能な限り米をお願いしている。(wikipediaより)
●エイズ孤児支援NGO・PLAS主催のチャリティーオークションに出品
●病院や孤児院へのギターの寄付
上に挙げたのはほんの一例でもっともっとチャリティー活動はされています。
チャリティー活動をする原動力も異なる2つのインタビューから紹介します。
●『何もしない理由がないのでやる』
●『ボランティアに参加すると、参加する理由を必ず聞かれるのですが、何となく参加しないことに違和感があって、大義名分なんてなくても良いのでは無いだろうかと思いながら、いつも参加させて頂いています。』
一貫性のある彼らの思いが素晴らしいと思います。
寄付等をするに当たって、最後の一歩が踏み出せない方はこれらの言葉を思い浮かべて頂ければと思います。
動物殺処分ゼロプロジェクト『ブレーメン』
そんな彼らが動物殺処分を廃止したいというプロジェクトを発足させました。
その名もブレーメン。
2016年7月にスタートしました。
もう怒られたっていいので、公式HPから概要を全文引用します。
それぐらい皆さまに読んでいただきたいんです。
ブレーメンとは
現在日本では、年間約15万頭以上の犬や猫といった動物が保健所などの施設に引き取られ、約10万頭が殺処分されている。
これは、1日あたり200頭以上の命が、処分されているという計算になります。殺処分の現状を知ったSEKAI NO OWARIは、いろんな人にお話を聞かせて頂き、疑問に思ったことを質問し、日本における殺処分の現状を「知る」機会に出会いました。
現実で起きていることを知れば知るほど、今まで自分達の音楽で世界は変えられないと思っていたけれど、もしかしたら自分達が動くこと、発信することで、今なら少しくらい何か「きっかけ」を与えられるんじゃないかと思い、メンバーで話し合い、動物殺処分ゼロプロジェクト「ブレーメン」をスタートすることを決定しました。
人が作ったシステムならば、人の力で変えられるのかもしれない。
そんな想いからスタートしたのが、動物殺処分ゼロ活動支援プロジェクト「ブレーメン」になります。
今回、広島にて、犬の殺処分ゼロの活動で実績を示してきた認定NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」様と協力して、「ブレーメン」プロジェクトを進行させていきます。(ブレーメン公式HPより)
なぜこのプロジェクトに私が力を入れているか
私がなぜセカオワのこのプロジェクトの拡散に熱を入れているかというと、これが日本の現状を変える最も大きなチャンスだと考えているからです。
きっとセカオワのファンって10代や20代が多くて、彼らは個人では社会的には全然パワーもなくてお金も全然持っていないと思います。
でも、実は選挙権もある。それ以上に世間をにぎわすパワーがある。もしかしたらそんじょそこらの大人よりも正義感が強いかもしれない。
私は正直に言って、殺処分といった負の遺産を次世代に頼って引き継ぐことには反対で、今の大人たちがきちんと考えて廃止しなくちゃいけないと考えています。
でも、そんな悠長なことは言っていられない。
日本では、年間約10万頭以上が殺処分されています。
1日当たり200頭以上の命が消えている計算です。
それらを救うためにすがれるものには全部すがっていきます。
プロジェクトについて
話をプロジェクトの内容に戻します。
まずはこのプロジェクトの一番画期的な部分を紹介したいと思います。
それは、『カラオケで歌うとその著作権使用料を支援に充てる』ということです。
これ、本気で誰も損をしない仕組みだと思います。(もしかしたら短期的に見ればアーティストやレーベルは損をする可能性があるのかもしれませんが。)
びっくりしました。こんな方法があるのかと。
身銭をきらずに支援が出来る。若い人も楽しみながら支援が出来る。
支援をしているという意識が芽生える。
アーティストならではの考え方だと思います。
次は前に紹介させて頂きましたが、支援ライブだったり支援シングルを発売することです。
これもファンにとっては全く損をしないシステムなので素晴らしいですよね、
ただ、少し残念なのはファンクラブの会員しかライブにいけないことでしょうか。
(会員の同伴者は非会員でもおっけーです。)
私個人の意見としては、興味を持ってくれた全ての人に門戸は開いておくべきなのではと思います。
非会員の私だって、彼らがライブで何を語るのかめちゃくちゃ知りたいです。
まぁ、人気バンドだし仕方ないと割り切ります。
ブレーメンに対して思うこと
ただただ素晴らしい取り組みだと思います。
動物の殺処分にここまで大っぴらに立ち向かうアーティストを私は他に知りません。
そして、これはチャンスだと思います。
動物福祉に関心がある人や動物の殺処分の廃止を求める人はこのプロジェクトが意味をなすことを証明しなければならないと思います。
そして私の想いとしては世間の動物福祉に対する雰囲気を少しでも改めたいです。
SEKAI NO OWARIファンだけじゃなくて多くの音楽ファンに日本の動物がどのように扱われているか知ってほしいです。
そのためには、このプロジェクトが大きく成功することが大切なんじゃないかと思います。
だから私はこのプロジェクトを支援します。
具体的にはCDは絶対に買います。
彼らのファンじゃなくてもです。
ただ、一方で彼らには日本の首都である東京での殺処分ゼロに取り組んでもらいたかったという気持ちもあります。
やっぱり地方都市じゃなくて、東京都が殺処分ゼロにするということはまた違った意味があると思うので。
(東京ではTOKYO ZEROキャンペーンが行われていますが、SEKAI NO OWARIが参加するとなると今以上に大きく盛り上がると思いました。)
また、今回、ピースウインズジャパン(以下、PWJ)さんと手を組まれたとのことです。
PWJさんは2016年3月より広島県の犬の殺処分ゼロの取り組みを行っています。
PWJさんは今最も大きな取り組みを行っているNGOさんだと思い注目していたので関連書籍もいくつか読ませて頂いておりました。
だから、今回SEKAI NO OWARIさんとPWJさんが手を組むということに大きな驚きはありませんでした。
むしろなるほどって気持ちが大きかったです。
PWJさんはやっぱりパワーがあるNGOだと思います。
お金や知名度を集めるのも上手いのだと思います。
だからこそSEKAI NO OWARIと手を組めたのでしょう。
プロジェクトはまだ始まったばかりですが、彼らのタッグが殺処分と言う不幸なシステムを変えてくれることを切に願います。
私も微力ながら応援します。
動物殺処分ゼロ支援シングルHEY HOについて
SEKAI NO OWARIの動物殺処分ゼロプロジェクトの支援シングルがとうとう10月5日に発売されました。
そして『Hey Ho』がyoutubeで視聴できるようになりました。
正直に言ってSEKAI NO OWARIの音楽は私の嗜好性からはすこし外れています。
ただ、聴けば聴くほど彼らの音楽性の特異さに魅了されていきました。
そしてCDも買いました。
曲が好きじゃないのにCD買うなんてこれまでもこれからもないと思う。
買った理由はセカオワのbremenプロジェクトを信じているから。
このプロジェクトが大きくなって、一人でも多くの人に日本の動物たちの現状を知ってもらうため。
そして私の大好きな動物たちを救うため。
歌詞をちょっとだけ載せます。
誰かからのSOS
ずっと耳を塞いできたこの僕に
誰かからのscream silent
この嵐の中、船を出す勇気なんて
僕にあんのかい?
深瀬のこともよく知らないけど、動物たちのことを歌っているのかなと思う。
MVも動物たちであふれているし。
動物たちのscream silentってのがHey Hoという言葉に集約されているのではないでしょうか。
おわりに
ブレーメンプロジェクトの最初の取り組みとして『Hey ho』という支援シングルが10月5日にリリースされます。
大ヒット作の『RPG』の続編とのことです。
人知れず寄付をすることも大切ですが他者を巻き込むチャンスがある以上、今回のプロジェクトを支援することは通常の寄付以上の意味を持つと思います。
思いを同じくしていただける方は是非、このプロジェクトを応援しましょう。
繰り返しになりますが、SEKAI NO OWARIの言葉を再度最後に記します。
『ボランティアに参加すると、参加する理由を必ず聞かれるのですが、何となく参加しないことに違和感があって、大義名分なんてなくても良いのでは無いだろうかと思いながら、いつも参加させて頂いています。』
関連情報
PWJさんに関する過去記事です。
【ふるさと納税を犬の殺処分ゼロのために】2016年3月30日広島の犬の殺処分ゼロスタート - クジラの歌
2016年12月追記
PWJさんが犬の殺処分ゼロを目指して東京都にも譲渡拠点を開設されました。
犬の殺処分ゼロめざして東京にも譲渡拠点 NPO法人「PWJ」、広島・藤沢に次いで世田谷に - トピックス | sippo(シッポ) ペットのための情報・サービス