【動物の愛護および管理に関する法律について 1】目的部分をわかりやすく解説しました。
日本に暮らす上で、動物とのあり方を考えたときには
法律の勉強をしなければならないと思いました。
日本の動物愛護に関することは
「動物の愛護および管理に関する法律」
に規定されています。
そこで今回からいくつかのパートに分けて、
「動物の愛護及び管理に関する法律」の事を紹介していきたいと思います。
この法律の目的を以下に引用します。
※後ほど分解して解釈するので難しいと思った方は読みとばしてください。
(目的)
第1条 この法律は、動物の虐待及び遺棄の防止、動物の適正な取扱いその他動物の健康及び安全の保持等の動物の愛護に関する事項を定めて国民の間に動物を愛護する気風を招来し、生命尊重、友愛及び平和の情操の涵養に資するとともに、動物の管理に関する事項を定めて動物による人の生命、身体及び財産に対する侵害並びに生活環境の保全上の支障を防止し、もつて人と動物の共生する社会の実現を図ることを目的とする。
一回読んだだけじゃ絶対にわかりません。
でも目的を理解せずしてこの法律を理解できるとはおもえなかったので、
この部分ばっかり何回も読み直しました。
正直わかりにくいです。
200文字を1文にまとめてしまうなんて信じられません。
難解な英語構文を読解しているような気持ちになりました。
そして就活のエントリーシートでこのような書き方をすれば絶対に落とされると思いました。
話がわきにそれました。
何回も読んでたら少しずつわかってきたので、分解して解釈します。
この目的では大きく分けて以下の2つの事が述べられています。
①愛護に関する事項
②管理に関する事項
このことから法律の名称が「動物の愛護および管理に関する法律」なのでしょう。
①が述べられている部分を引用します。
動物の虐待及び遺棄の防止、動物の適正な取扱いその他動物の健康及び安全の保持等の動物の愛護に関する事項を定めて国民の間に動物を愛護する気風を招来し、生命尊重、友愛及び平和の情操の涵養(少しずつ養い育てること)に資する(役に立つ)
つまり、動物を愛護すれば、人間の心に良い影響を与えられますよーと書いています。
②が述べられている部分を引用します。
動物の管理に関する事項を定めて動物による人の生命、身体及び財産に対する侵害並びに生活環境の保全上の支障を防止し
つまり、動物を管理すれば、人間が安全に暮らせるようになりますよーと書いています。
そして、①と②が述べられた後に、
もつて人と動物の共生する社会の実現を図ることを目的とする。
というこの法律の目的が述べられています。
めちゃくちゃゆるーく解釈すると、
①動物を愛護すれば人の心が豊かになります。
また、②動物を管理すれば人が安全に暮らせます。
これらの手段を用いて人と動物が共生する社会を実現していきましょう。
こういうことが書かれています。
人間側のメリットが強調されすぎているように思いますが、
この法律の目的は人と動物の共生する社会の実現です。
この事を頭に入れておくのとそうでないのとでは、
この法律の見え方が全く変わってくると思いますので、
覚えておいてください。
以上が「動物の愛護および管理に関する法律」の概略といって差し支えないかと思います。
シリーズ化したいと思っていますので、
動物愛護にご関心のお有りの方は、是非今後もお付き合い頂ければと思います。
次回以降は、この目的がどのようなルールによって達成させられようとしているのか、
勉強していきたいと思います。
ちなみに私自身も動物との共生には大賛成ですので、
この目的に関して大きな異論はありません。
上にも書きましたが、人間側のメリットが強調されすぎていることに違和感を禁じ得ませんが。
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