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社会問題(特に動物問題)と読書のブログ

芥川賞はすごい『限りなく透明に近いブルー/村上龍』

最近、読書熱がやばい。

 

学生時代は月に10冊読めたらいい方だったのに、今は月30冊くらい読めるようになった。

何かがぶっ飛んだのだと思う。

 

そして、せっかくなので読書にルールを設けることにした。

『そのうちの一つが毎月1冊は芥川賞受賞作品を読む』というものだ。

 

前置きはこれくらいにして、私が感じた芥川賞ナンバーワンを発表したいと思う。

(別に色々発表するのがめんどくさくなったわけでもなければ、芥川賞実はあんまり読んだことないとかそんなことはないから!!)

 

ナンバーワン、それは村上龍の『限りなく透明に近いブルー』だ!!!

 

これは村上龍氏の芥川賞受賞作品である。

青春を予感させるような、少女マンガのような、美しいタイトルだ。

今ふと頭に思い浮かんだのだが、まるで若者たちがピアノコンクールで死闘を繰り広げるような甘酸っぱさを彷彿とさせる。(ああ、こんな内容で本を書いてみようか。タイトルは蜂蜜と・・・)

 

というような気持ちを持って読んだら痛い目をみる。

 

村上龍は私を何回も裏切ってきたのだ。

私はエロもグロも興味がない。

しかし、村上龍=エロ・グロだ。

 

村上龍作品で最初に読んだのがコインロッカーベイビーズで、読んでからというもの二度とこの人の本は読むまいと思ったにも関わらず、2作目として歌うクジラも読んでしまった。

余談だが、このブログの前のタイトルがクジラの歌だったため、これは読まずにはいられないと思い村上龍作品を読むという禁忌を犯してしまった。

そして、やはりエロ・グロだった。読んで後悔した。後悔し続けながら読んだけど、最後の数ページだけは良かった。

その気持ちをブログにまで書いてしまった。

caffeyne.hatenablog.com

でもやっぱり後悔の時間が長かったので、後に出会う辻村深月の凍りのくじらを読んでおけばよかったと何度後悔したことわからない。

クジラ好きには凍りのくじらをおすすめする。

 

本題に戻るが、そんな私にとっての村上龍3作品目が『限りなく透明に近いブルー』だ。

この本はやばい。何度も言うがエロ・グロだ。クレイジーだ。

もう何年も前の本なので感想とかそういうのは他の誰かに任せたい。

じゃあ、私がここで語るのは何かというと、その衝撃だ。

 

この本の登場人物は全員頭がおかしい。舞台もおかしい。そしてそれを表現できる村上龍の脳みそもおかしい。常軌を逸している。

もしかしたら、エロとグロを書いていくとこういう不気味さは出せるのかもしれないが、それでも文学として成立させるのは至難の技に違いない。特に純文学という形で。

 

そして、私が一番ショックだったのは『限りなく透明に近いブルー』という作品が村上龍が24歳のときに書いたという事実だ。

こんな24歳がいてたまるかと思った。天才。奇才。あまり人をこのように評したことはないが、村上龍だけはマジでぶっ飛んでいると思った。

少なくとも24歳の村上龍は。(今は知らない。)

 

今日、芥川賞が決まったということであえて村上龍のことに触れてみた。

芥川賞はすごい。そして芥川賞の凄さを語る上で『限りなく透明に近いブルー』だけは外せない。

24歳の小説家を目指している人だけにはオススメしないが(きっと絶望してしまうので)、それ以外の方には是非一度は手に取ってみてほしい作品だ。

 

この本が私にとっての村上龍作品の最後になることを願っている。