読書の秋って言葉にピンときて読書する人なんかいない。だから図書館の大魔術師という漫画でも読んでくれ。
今週のお題「読書の秋」
今週のお題が読書の秋です。
秋というには寒すぎて、読書をするにも寒すぎるのではと、趣味が読書の西村は思っています。
しかも読書というのは完全に習慣の領域で、『なるほど読書の秋か!』普段は読まないけどチャンドラーのロンググッドバイ読もう!なんて思う人は多分この世に一人もいません。
いたとしても僕は多分仲良くなれません。
とはいえ僕は趣味が読書の人がもっと増えたらいいと思っています。だからライトに読める漫画を紹介したいと思います。
図書館の大魔術師という漫画がおすすめ!
図書館の大魔術師という連載が始まったばかりの漫画があります。
幻獣とか魔法がある世界で、司書を目指す少年の話です。
主人公が司書を目指すという時点で相当地味な物語に思えます。
世の中には『海賊王』や『火影』、『中華統一』を目指す少年のストーリーが溢れているのに、この漫画の主人公が目指すのは司書ですか。。。と言いたくなる。本好きの僕がそう思うくらいなので、本に興味のない人にはやっぱり関心の薄くなってしまうテーマなのかなと思います。
ただこの漫画はそういう人を取り込むための工夫があります。
本×ファンタジー
それがこの漫画の世界に存在する控えめなファンタジーの要素です。たまーに現れる魔法、ときより姿を見せる伝説の幻獣たち。それらが物語に深みを出している。
テーマは司書を目指すという地味なものには変わりないのですが、気持ちを研ぎ澄ましてページの細部まで注目すればするほど、この漫画の世界観がとんでもない想像力の元に作られているということを感じれます。
特にこの漫画は絵がそれはそれは綺麗で、作者の想像の世界を余すところなく表現できているんじゃないかと思っています。(読むなら見開きが可能なkindleでの購入もおすすめです!)
衣服に使われている模様や背景にある木々や雲の形までこの物語には欠かせません。
言葉だって研ぎ澄まされている
個人的に一番好きなページはこちら。
錬金術師の兄弟の物語。巨人に挑む戦士たちの物語。
これだけで何の漫画を指しているのかわかるというのはすごい言語化能力だと思いませんか?
物語に厚みを持たせるために、言葉だって洗練されている。
頭の中にこういう世界があるだけでもすごいのに、それを全力で絵も設定も言葉も全て使って表現しようとしてくれている。読書に関心の薄い層にも届くように設計されている。
そういう漫画があるということを伝えたかったです。
もちろん全ての方に受け入れられる漫画ではないと思いますが、まだ2巻までしか発売されていないので、少しでも興味のある方は、読書の秋ということで買ってみてはいかがでしょうか?