そもそもとか根本的にとか言うよりも1mmでも前に進む方が生産的なこともある。
「そもそも」という言葉は本当に勝算がある場合にしか僕は使わないことにしています。
「そもそも」とか「根本的に」とかっていう言葉を使ってみると、なんとなく自分が本質を見抜いているような気がします。
そういう言葉が物事を一気に進めることも往々にしてあると思うのですが、一方で議論が煮詰まってきて、課題解決の道筋が見えなくなったときに使われることも多くあります。
「そもそも会社が悪くない?」とか「根本的に法律の成り立ちが間違ってるよね」とか。
然るべき人が然るべきタイミングで勝算を持ってこれらのことを発言するのはいいんですよ。それによっていろんな課題が解決されるのは僕は大歓迎です。
でも、多くの人が気楽に口にする「そもそも」はそんな風に使われていないですよね。課題解決の方向を向いていない、ただの愚痴や呪いの言葉にしか思えません。
考えてみてください。根本的に間違っている問題を根本から正そうとするのはものすごく労力が必要です。労力だけでは解決できないことも多いです。
だからこそ「そもそも」とかいう前に自分に出来ることを一つずつ積み重ねて1mmでも全身していくことが重要です。
最近だと、スタバがプラスチックゴミを懸念してプラスチックストローを廃止するという発表をしました。
僕はこれが素晴らしいことだと思いました。
一方で、SNS上ではそもそもプラスチックを捨てることが問題じゃないの?という意見が散見されました。
ですが、スタバが多くの人のポイ捨てを辞めさせるのは難しかったと思います。
だからスタバは自身ができることをやった。これで十分だと思います。
こういうことの積み重ねが周りを巻き込んでより良い社会を作っていくものと思います。
実際にSNSで議論を起こせたこともスタバができることに挑戦したからでしょう。
ということで僕はこういう草の根の活動を積極的に応援して行きたいと思います。
そもそもって言葉をうっかり使ってしまったときに、この記事で書いたことを思い返してみてください。
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