満月なのでご紹介します。

社会問題(特に動物問題)と読書のブログ

シャンシャン可愛い!で終わってほしくない!!!

上野動物園で生まれたパンダのシャンシャンがすごく人気ですね。

 

パンダって人を萌えさせる要素しかなくて、パンダ嫌いな人って本当にいないんじゃないかと思います。

あの見た目の愛くるしさも、よく転んでしまう動き方も、飼育員さんの足にしがみつく姿も。

そのどれもが可愛すぎる!!

 

なので、パンダ嫌いな人とは仲良くなれないですね。絶対に。

 

だから、もしパンダを見にいく機会があればシャンシャンじゃなくても見に行ってほしいです。もしかしたら飯食ってる時はイメージと違って、あぐらかきながらダラダラしてるかもしれませんが。笹食ってる姿なんかおっさんですからね。。。笑

 

ただ、今回はパンダ可愛いっていうことだけ書いても仕方ないので、それとは別にこの日本を巻き込んだパンダの熱狂から思ったことを書いていきたいと思います。

 

 

これを機にもっと動物の魅力を知ってほしい!

突然ですが、なぜ、日本人はパンダにこんなに熱狂できるのでしょうか。これは結構本気でよくわかりません!!

正直、何にもない日の動物園なんてどこに言ってもガラガラです。特に大人なんてほとんどいないですよね。だから普段から動物園に行くほどの動物好きは日本にはあんまりいないように思っています。

僕は写真撮りに来たんですよって顔をしながらカメラを首からぶら下げて、動物園を徘徊していることがありますが。笑

その僕が言うんだから間違いない。普段の動物園は結構ガラガラです。

 

だから、シャンシャンになぜあれだけ熱狂できたのかわからないんですよね。まぁ、一番面白くない答えはメディアが熱狂を呼び込んだということなんでしょうけど。

 

個人的には、みんな大人も含めて実は「動物園にたまには行きてぇなぁ」とか思ってて、シャンシャンを出しに動物園に行って見たというストーリーだったらいいなと思ってます。

また、シャンシャンがきっかけで動物園って楽しいところだなと思ってもらえると嬉しいです。あとは、パンダ以外の動物も見て、彼らの魅力に触れてもらえれば最高だと思います!!

 

動物園に思うこと

もう一つ、シャンシャンのニュースを見てずっと思っていたことは、シャンシャンのこれからの日々の生活についてです。

私は人と比較して少なくない興味を動物園に持っています。人並み以上に動物園に行く私ですが、動物園ではワクワクすると同時に結構な割合でさみしい気持ちになります。

それは動物園動物は幸せではないと思う自分がいるからです。

 

檻の中の限られた変化のない空間での毎日を思うたびに辛い気持ちになります。

群れで暮らすことが当たり前の動物たちが一人で檻の中にいるのを見ると寂しくなります。

小さな檻の中にいる鳥を見るを申し訳なくなります。

 

このブログでも何回も繰り返していますが、動物に感情があることは間違いありません。その感情の中には退屈さも含まれています。

動物園で動物が同じ場所をずっとウロウロしているのを見たことがありませんか?同じ行動をずっと繰り返しているのを見たことがありませんか?

あれは日々が退屈すぎることからくる常同行動というストレスの一種です。残念ながら動物園に行くと少なくない数の動物たちが常同行動を繰り返しています。

 

動物たちに会えることは僕の喜びではありますが、彼らが置かれている場所というのは決して自然じゃないということを考えると、複雑な気持ちになります。

 

それはシャンシャンに対しても思っていて、シャンシャンのこれからの生活が素敵なものであることを願っていますが、もし、シャンシャンが常同行動をするようになってしまっては、目もあてられないかもしれません。

 

広まる動物福祉

動物園動物のたいくるな毎日を少しでも和らげるように、彼らの本能を少しでも満たしてあげるように努力している動物園や飼育員さんもたくさんいます。

餌やりを楽しいものにしたり、本能を満たすためにチンパンジーの飼育スペースの中にものすごく高いアスレチックを作ったり。

動物翻訳家という本に詳しく載っているのでぜひこの本を読んで見てください!

内容も非常に面白く、このブログでも何度も紹介させていただいている本です。ちなみに、最近文庫化されていますので、今までよりも手軽に安く読めるようになりました。

動物翻訳家 心の声をキャッチする、飼育員のリアルストーリー (集英社文庫)

動物翻訳家 心の声をキャッチする、飼育員のリアルストーリー (集英社文庫)

 

 

詳しくは過去に感想も書いていますので、そちらも参考にして見てください。

【感想/動物翻訳家】生き生きした動物が見れる!行動展示をしているおすすめ動物園の紹介【片野ゆか】 - animal reading

 

動物園を廃止した国、コスタリカ

www.cnn.co.jp

 

少し前のニュースにはなりますが、コスタリカという国は動物園の廃止を決定しています。檻を不要とする新たな動物保護政策を進めて行くという環境相の宣言は動物たちのことを思った先進的なものだったと思います。だからこそ、世界的なニュースになりました。

 

そして、ここで私が言いたいのは、動物園があるということは当然ではないということです。今の動物園のあり方も当然ではないです。

もちろん、発展途上な部分がまだまだあるので、先に述べたように動物福祉の向上を最もっと進めて行く必要がある一方で、動物園の開園の規制や、動物園の閉鎖ということも併せて考えて行く必要があるのではと思っています。

それくらい、劣悪な動物園もあります。ピエリ守山の事件もありました。

ピエリ守山でライオンが流血「生き地獄で本当にかわいそう」の指摘⇒運営側の認識は?【UPDATE】

 

一国一城じゃないですけど、動物園の数は減っていってほしいと思います。アクセスが悪くなるという意見もあるかとは思いますが、動物たちに強いている生活のことを思えば多少の不便さは人間が受け入れるべき義務だと思います。

 

 

まとめ

シャンシャンのニュースを見るたびに、もっと動物のことを好きになってほしいという思いと、動物園のしんどい部分を考えてごちゃごちゃしていました。

そして、今回はそのことをそのまま文字に起こしました。もしかしたら不快な気持ちになってしまった方もおられるかもしれませんが、今回書いたことも動物園の目を背けてはいけないい一部分です。

僕自身、動物が好きなので多くの人に動物園に行ってもらうことは賛成ですが、できれば特に大人の人には、ただ楽しいとか可愛いとかで終わってほしくないと思いこのような記事を書きました。

 

僕たち一人一人ができることは少ないかもしれませんが、できれば動物翻訳家に紹介されているような、動物福祉に注力している動物園を訪れてみて、動物福祉ってこういうことなのかと知り、そこで暮らす動物たちの幸せそうな姿を見て頂ければ、それに勝る喜びはありません!