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クジラの歌

生物多様性の理解と動物福祉の向上を目指して。

【感想/夜は短し歩けよ乙女】森から上はのべつ幕無しの星月夜で【森見登美彦】

読書

のべつまくなし【のべつ幕無し】

休みなく続くさま。ひっきりなし。多く、好ましくない物事に用いる。

「森から上はのべつ幕無しの星月夜で/吾輩は猫である」

 

美しい言葉に出会いました。

森見登美彦さんの夜は短し歩けよ乙女という本にてです。

 

意味不明で今までならば読みとばしていましたが、

今の私には大辞林という無敵のパートナーがいます。

 

調べないわけにはいきません。

 

そしたら、夏目漱石の吾輩は猫であるにも使用されているとのこと。

 

 

 

【森から上はのべつ幕無しの星月夜で】

 

 

 

吾輩は猫であるは大学生の頃に読んだのですが、難解な言い回しも多く、

そのユーモアも理解できずほとんど読みとばしながら読みました。

もちろん、のべつまくなしなんて言葉に見向きもしませんでした。

 

でも、今意味を知ってこの一文と向き合うと非常に美しい。

 

美しい小説や印象に残る一文にはこれまでたくさん出会ってきましたが、

こんなにも一つの文章に見惚れたことはないです。

 

辞書を買ってすぐ、こんなにもいい経験が出来るとは思いませんでした。

 

かといって、吾輩は猫であるを読みなおしたいかと言えばそんなことはありません。笑

 

難解でくどくて長い。

根性だけで一カ月くらいかけて読破した記憶があります。

 

森見登美彦さんの小説を読み始めたばかりなのに、

夏目漱石のことを書くとは思いもよりませんでした。

 

こんな二人に着目している人って他にいるのかと調べてみました。

今度は、辞書じゃなくgoogleで。

 

そうしたら、森見登美彦と夏目漱石を関連付けている人も少なからずいました。

実際、夜は短し~にも吾輩は猫であるが出てくるそうです。

(私はまだ20ページしか読んでおりません。笑)

 

 

森見登美彦さんを数段進化させたものが夏目漱石なのだそう。

吾輩は猫であるのユーモアを理解出来なかった私は大丈夫なのかという思いがあります。

 

実は、夜は短し~も学生の頃に一度挑戦しましたが良く分からなくて途中で投げ出した経験があります。

やはり、漱石のユーモア系とは相性が悪いのか。

 

こころや門三部作などは好きですよ。

 

ただ、私が本を途中で投げ出すことはほとんどないです。

本当に投げたしたかったのが、吾輩は猫である。

本当に投げだしちゃったのが、夜は短し歩けよ乙女。

 

そう考えると、私の世界もなかなか一貫性があるような気がしてきました。

 

まぁ、今度こそは美しい言葉に出会わせてくれたので最後まで読もうと思います。

 

 

これより先はのべつ幕なしのユーモアで。

 

 

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

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吾輩は猫である (新潮文庫)

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