【今だから読みたい名作文学】星の王子様の解説をするオリラジの中田敦彦が素晴らしかった【しくじり先生】
普段テレビあんまり見ないんですけど、たまたま見たしくじり先生の新コーナー『今だから読みたい名作文学』がめちゃくちゃ面白かった。
オリラジのあっちゃんが、本好きじゃない人には敬遠されがちな名文学を紹介していくというコーナーで、初回はサン=デグジュペリの星の王子様が紹介されていました。
星の王子様は2015年現在、初版以来、200以上の国と地域の言葉に翻訳され、世界中で総販売部数1億5千万冊を超えたロングベストセラーである。
wikipediaより
つまり世界で最も読まれている作品の一つです。
私自身は世界の名作は結構好きで、星の王子様も何年か前に読みました。
ストーリーもなんとなく覚えていましたが、あっちゃんも言っていたようにとらえどころのない作品という印象が強かったです。
ただ、この今だから読みたい名作文学というコーナーを見てもう一度読みたいと思いました。
それは非常に分かりやすいあっちゃんの解説があったからです。
一つは、寓話として星の王子様をとらえるべきということ。
星の王子様では、王子様は6つの星を訪れた後に地球に来ます。
その6つの星では、それぞれの星で独特な人に出会います。
・自分の体面を保つことに汲々とする王
・賞賛の言葉しか耳に入らない自惚れ屋
・酒を飲む事を恥じ、それを忘れるために酒を飲む呑み助
・夜空の星の所有権を主張し、その数の勘定に日々を費やす実業家(絵本、新訳の一部ではビジネスマン)
・1分に1回自転するため、1分ごとにガス灯の点火や消火を行なっている点燈夫
・自分の机を離れたこともないという地理学者
wikipediaより
これらは人が陥りやすいものについての象徴ということでした。
詳しくは下の画像をご覧ください。
いわば、7つの大罪みたいなイメージです。
読む人の性格やこれまでの人生で、どの人に同感しどの人に嫌悪感を抱くのかということが全く異なります。
あっちゃんは自身のことを大様になぞらえていました。大物気取りの男は吉村だったかな。忘れちゃいました。
私が驚いたのは、学問が負のイメージを持っているということです。
今でこそ学問は推奨されるべき事柄ですが、すべての物事においてバランスが大切ということでしょうか。
話を星の王子様に戻しますがもうひとつのおもしろい解釈は、薔薇に対する解釈でした。
地球の砂漠に降り立った王子は、まずヘビに出会う。その後、王子は高い火山を見、数千本のバラの群生に出会う。自分の星を愛し、自分の小惑星の火山とバラの花を愛おしく、特別に思っていた王子は、自分の星のものよりずっと高い山、自分の星のバラよりずっとたくさんのバラを見つけて、自分の愛した小惑星、火山、バラはありふれた、つまらないものであったのかと思い、泣く。
泣いている王子のところに、キツネが現れる。悲しさを紛らわせるために遊んで欲しいと頼む王子に、仲良くならないと遊べない、とキツネは言う。キツネによれば、「仲良くなる」とは、あるものを他の同じようなものとは違う特別なものだと考えること、あるものに対して他よりもずっと時間をかけ、何かを見るにつけそれをよすがに思い出すようになることだという。これを聞いた王子は、いくらほかにたくさんのバラがあろうとも、自分が美しいと思い精一杯の世話をしたバラはやはり愛おしく、自分にとって一番のバラなのだと悟る。
wikipediaより
あっちゃんはバラとは愛情の象徴であり恋人のことだと述べていました。
そして運命の人にどのようにして出会うかということに話が展開されていきましたが、運命の人とは出会うわけではなく、その人に愛情を注ぎ、運命の人にしていく工程であると述べていました。
また、関根勉やミキティーは愛情の対象が恋人ではなく、子どもに向いていました。
やっぱり読む人によってとらえ方が異なるのが本のいいところで、それを深く掘り進めていく『今だから読みたい名作文学』のコーナーは素晴らしいと思います。
ただ、字を追っていくだけでは捉えきれない部分まで深く解説するのには通常の読書以上に労力が必要です。
それを実施するあっちゃんはやっぱり秀才だと思うし、それを短時間で学べるのは本当にいいチャンスだと思います。
こういうことをきっかけに本を好きになる人が増えてくれたらと思います!
すくなくともこのコーナーを見た人はきっと星の王子様が読みたくなったはずです!
私もあっちゃんの言っていたことを思い出しながら再読したいと思います!
来週もこのコーナーが続いてくれることを願ってやみません。
期待大です!
しくじり先生で紹介されていたのは岩澤さんの役だった気がします。
違っていたらすみません。
- 作者: アントワーヌ・ドサン=テグジュペリ,池澤夏樹
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多分、一番メジャーなのはこちらの内藤さんの訳だと思います。
- 作者: サン=テグジュペリ,Antoine de Saint‐Exup´ery,内藤濯
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続編も書きました。こちらも合わせてご覧ください。