満月なのでご紹介します。

社会問題(特に動物問題)と読書のブログ

愛情を持ってしか他者も動物も理解なんてできない。めっちゃさわれる動物園の閉園によせて。

めっちゃさわれる動物園が閉園するそうです。

 

めっちゃさわれる動物園のことをhuffingtonpostが記事にしています。

 

めっちゃさわれる動物園のことを知らない方はこちらもご参照下さい。

ピエリ守山でライオンが流血「生き地獄で本当にかわいそう」の指摘⇒運営側の認識は?【UPDATE】 | ハフポスト

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さわって理解とか食べて理解とか頭おかしい

結局、他者を理解するときにさわって理解するとか食べて理解したいとか、そういう考えって馬鹿かと思うんですよ。

 

ゾウには意外と毛が生えてるとか、イルカの肌はナスビっぽい手触りがするとか、そういうのは愛情をもって接していない人以外は秒で忘れます。秒です。

 

食べて理解とかもっと論外で、究極的にはうまいかまずいかでしか僕たちは判断しないじゃないですか。鹿肉って臭みがあるなぁとか、それが鹿の理解に役立ったことがありますか?

そんなことならまずお前たちは人間を理解するために人間を食えと言いたくなる。

 

ただ、他者を理解するのは愛情だけでしょっていうのが動物には向けられなくて、動物を理解するのに触るとか食べるとか、そういう発想が当然のように存在するのが違和感でしかない。

 

知るきっかけは大切

とは言っても動物を知るきっかけは大切だと思っていて、特に子どもたちには動物と触れ合う機会というのはものすごく大切だと思っています。

愛情のない見せかけの好奇心を持った大人はともかく、純粋な気持ちを持った子どもには是非とも動物に触れて欲しいというのが本音です。

 

とはいえ、めっちゃさわれる動物園みたいにいたずらにさわれるっていうのは論外。

動物たちのストレスを考えてあげることはもちろん、子どもにもきちんと教育しなきゃいけない。

 

以前、動物園で働く方に聞いたことがありますが、小動物と触れ合うエリアでよくある事故が、子どもが小動物を握り殺してしまう。というものでした。

そんなの誰も求めてないし幸せにならないじゃないですか。そういうのを無くすための努力は必要です。

 

結局、愛情、共感

動物を愛しむためには、自分の愛情や共感の範囲の中に動物を入れてあげないといけないと思っています。

それはただ食べることや、ただ触ることだけじゃ絶対に得られません。

めっちゃさわれる動物園は業態としてはよかったと思うのですが、運営のやり方が最悪過ぎて動物のことを考えてなくて、閉園という結果に終わってしまったのだと思います。

 

ともあれ、この動物園が閉園になって幸せになる動物が増えることを願います。そして同じことが繰り返されませんように。