満月なのでご紹介します。

社会問題(特に動物問題)と読書のブログ

ブルーピリオドという漫画を高校生の頃に読みたかったから、今の高校生は絶対読んでくれ!

んでくれブルーピリオドという漫画がとにかく熱い。

 

まだ3巻までしか出ていないので、とにかく買って中身を確認して欲しいんですが、そうもいかないので気合いを入れて紹介します。

 

主人公は将来にもやもやしていたDQN

舞台は高校で主人公は勉強のできるスクールカースト上位のDQN、矢口八虎(やとら)、高校2年生。

早稲田慶応に余裕で受かる学力を持つにも関わらず特に進路も決めていなかった八虎は、美術室で偶然見かけた絵画と美術の先生との出会いをきっかけに、芸大への道を志します。

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ブルーピリオド1巻より

打ち込むことが何にもないように見えた八虎の人生が大きく動き出した瞬間です。

この1ページからもわかるように、八虎の素晴らしいところは素直さです。こいつ本当にDQNかよって思うくらい、先輩にはきちんと敬意を払っていて、自分の見えている渋谷の雰囲気をキャンパスに落とし込んで。自分の失敗にも向き合うし、他人の良いところはきちんと見出すし。八虎の美術に向き合う姿勢の一貫したところがこの漫画の根底にあります。

 

派手さがないからこそ

アートは漫画としては動きが非常に少ない部類に入ります。格闘漫画よりも音楽漫画よりも動きが少ない。

だからこそ、それぞれのキャラクターの喜びや葛藤といった感情やほんの少しの成長が丁寧に描かれています。

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ただそれって作者の力量がものすごく問われる部分でもあります。内面を重視すればするほど「八虎はそんなこと思わない。」とか「そんな言い方はしない。」とか言われる可能性があります。ただこのブルーピリオドという漫画はそういう違和感がない。

その理由が作者さんと編集さんのやりとりでわかりました。やっぱり言葉に力を入れていて、細かい修正が何度もなされているとのことです。

言葉の力が強いマンガだと感じます。モノローグも主人公である八虎の言葉が主で、まるでひとり語りのような。ネームにはかなりの時間を割かれていますか?

(作者)めっちゃ直しますね。編集さんの指摘もあって、細かいところを「これでもか!これでもか!」と修正します

美術を楽しいと思ってほしい「ブルーピリオド」山口つばさ|マンガのとりこより

こういうやり取りがあるからこそ、違和感なく楽しめるというのがブルーピリオドの良さです。

 

実際のデッサンが見れる

他にはこの漫画の大きな特徴として、実際に描かれたデッサンが漫画の中にたくさんでてきます。

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八虎の初期の絵を描いている人がおられたり、海野という重要な人物のデッサンを描いている人がおられたり。

他にもスパシャルセンクスで美術作品を提供された方として10名以上の方が挙げられているというのがこの作品の深みを生み出しています。

 

高校時代の作者さんのご友人が多いみたいで、人脈すごいなー、作者さんいい人なんだろうなー。という気にもなります。笑

 

高校生の頃に読みたかった

この漫画はアフタヌーンという青年誌に掲載されているのですが、こういう漫画こそ週刊誌で掲載されて欲しいと思いました。

八虎が美術の先生に出会って美術への道が拓けたように、もしかしたら僕も高校生の頃にこの漫画に出会っていたら美術への道が広がったかもしれなかったなぁと思います。

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数学や英語や部活だけじゃなくて芸術や音楽の道もあるってことを、自分の内側にある熱い思いに気づいていない若者たちに気づかせてあげたい。

そんな力がブルーピリオドにはあると思います。