満月なのでご紹介します。

社会問題(特に動物問題)と読書のブログ

【感想/犬と、走る】犬ぞりで1600kmを走破するイヌと人間の絆について【本多有香】

厳冬の北米を横断する世界一過酷な犬ぞりレース

「ユーコンクエスト」の日本人女性初の完走者となった著者。

 

犬そりに魅了されて、

上手くいかないことだらけでも、

頑張って頑張って、落ちぶれて、泣いて、

それでも走り続けている本多有香さんのエッセイです。

 

※普通の人は走れません。

だって、2週間で1600kmを走破するんですよ。

ちなみに青森県庁から山口県庁までが約1600kmだそうです。(わかりにくい。)

 

レースの舞台はカナダ・アラスカ。

吹雪の中を、氷の上を、10頭前後の犬たちと駆け抜けるのです。

 

※普通の犬も走れません。

私が昔飼ってた犬なんてきっと2kmも走れません。笑

生まれたころからトレーニングを繰り返して、

ようやく長距離レースに出れるようになるとのこと。 

 

ヒトが長距離を走り終えたとき、

なんとも言えない達成感に包まれますが、犬たちは何を思うのでしょうか。

 

肝心のレース内容

犬に1600kmも走らせるとなると、なかなか内容がヘビーなので、

動物虐待だととらえてしまうヒトがいるかも知れません。

 

しかし、本書を読む限り、非常にヒトと犬の健康に気を配われたレース内容となっています。

 

例えば、特定の休憩地点では36時間以上の休憩が必須となっていたり、

獣医が滞在していて、犬の健康状態のチェックが行われています。

もしその場所である犬がこれ以上レースを続行できないと判断した場合には、

その犬のみを途中棄権させることもできます。

なので14頭でスタートしても、ゴールした時には10頭になっているなんてこともあるみたいです。

 

まとめ

著者の本多有香さんの破天荒な生き方とかなかなかかっこいいです。

同じ日本人として応援したいという気持ちになります。

 

また、国内でも主に北海道で犬ぞり体験ができるようです。

 

機会がありましたら、

北海道の雪原を犬たちと一緒に駆け抜けてみてはいかがでしょうか?

 

 

犬と、走る (集英社文庫)

犬と、走る (集英社文庫)