満月なのでご紹介します。

社会問題(特に動物問題)と読書のブログ

田舎にも本屋が欲しい!そして本屋や書店員さんに投資をしたい!!!

田舎に住んでいる。

本屋が無いことだけに関しては本当に苦労している。

 

 

田舎の本屋

あるのはゲームショップとフロアを二分化したような本屋で、本屋のうちの1/2が雑誌で、1/4が漫画で、残りの1/4が文芸書って感じだ。

 

するとどうしても欲しい本はamazonで買うか、週末に都会に出てたくさん本を買って帰るようなサイクルになってしまう。

 

だから田舎の本屋がすたれる。

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だから欲しい本はamazonで買う。

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本屋がすたれる。。。

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悪循環。

 

本屋のこと

いやいや私だって書店の厳しさは知らないわけじゃないんですよ?

書店ガールを1冊読めば今の本屋がどれだけハードなのかわかる。体力的にも経済的にも。

 

あるいは、重版出来を読めば出版社の方や作家の方がどれだけ頑張っているかわかる。 

私が本屋で本を買いたい理由

だから書店に行って本を買って、特に書店員さんにお金が回るようにしたいと思っています。多分、人一倍思っています。

識字率がほぼ100%の日本に暮らしていると感じることもありませんが、識字率が低い国や地域の子どもたちにとって、本は宝物であり、本を読めるようになることは何よりも誇り高いことなのです。

だから、本に携わる仕事は将来にたくさん残してあげておきたいんです。

これが私の考える社会のためのお金の使い方のひとつです。

 

でも、その本屋がない。あっても欲しい本がある可能性が低い。。。

残念ながらそれが田舎の現実です。

 

学力と本の関係性

私はそこそこ偏差値の高い大学に行っていましたが、(急に何を言う)、そこにいる人たちに共通したことはよく本を読むということでした。

私が所属していたのもバイオテクノロジー関連の学部でしたが、それでも中学・高校・会社にいる人と比べて明らかに読書が習慣になっている人が多かったです。

 

田舎は都会に比べて学力が低くなる傾向にあるという調査も目にしたことがあります。

もちろん、有名な塾や予備校、あるいは学校が無いというのが直接的な要因だとは思います。

しかし、その学力差が本屋の数と関連すると考えるのは、あながち的外れではないと思います。

 

最後に

田舎にいる人たちも自分たちの子どもたちの将来のためにも、手に入る本は出来る限り地元の本屋で買おう。

こうすれば誰も損しないので。

 

そういう取りとめのない話でした。

でも、大切だと思います。

 

 

イケダハヤトさんが寄付する優しい理由をしっていますか?

寄付のことをグーグルで調べていたら、こんな記事に行きつきました。

ぼくが継続的に寄付している団体と、寄付先を選ぶ基準について

 

この記事、実はブロガーならほとんどの人が知っているイケダハヤトさんが書かれた記事です。

 

私自身はブログによるマネタイズはそこまで興味がなかったので、イケダハヤトさんのことはほとんど興味がありませんでした。(正直、今もそんなに興味は無いです。)

そんな私のイケダハヤトさんの情報としては、いつも炎上している。なぜか多くのブロガーが目の敵にしている。カネの亡者っぽく言われている。

こんなところでしょうか。

 

でも私は単純なので、イケダハヤトさんが寄付をしているというだけで一気に共感が湧きました。

繰り返します。

カネの亡者っぽいイケダハヤト氏、寄付をしている。

 

リンク先にはイケダハヤトさんの寄付先も記載されていますので関心のある方は、覗いてみてください。

 

そして、イケダハヤトさんいいこと書くなぁー。と思った一文があったので紹介したいと思います。

NPO業界の課題としてあるのは、すばらしいことをやっている人たちが、薄給であることです。スタッフへの給料が低いだけでなく、「給料がなくて新しいスタッフを雇えない」ということも頻繁にあります。いやー、よくないと思うんですよ。報酬はちゃんともらわないと。いい人集まってこないですから。

微力な努力ですが、ぼくがNPOに積極的に寄付するのは、NPO業界の給与水準を向上させたいからでもあります。「会社に就職・転職するように、NPOに就職・転職する」ような時代が早く来ないと、日本はヤバいと思っております。

まさにその通りだと思うのですが、一体日本人のうちどれだけの人がNPOの給与水準について危惧しているだろうということです。

逆にいえば、給与がいいだけで日本の社会運動は一気に進むと思うのです。

例を挙げると、途上国の、本を読めない子どもたちのために図書館を15,000室以上作り、女子児童の識字率を向上させる支援をしているroom to readという団体の代表、ジョン・ウッドは元マイクロソフトの社員です。

その奮闘記は『マイクロソフトでは出会えなかった天職』という本に詳しく書かれています。

 

 やはり思うのは、本当に優秀な人がよりよい社会の実現に関心が無いわけないということです。

 

だからイケダハヤトが寄付を行う理由については非常に共感できます。そしてこのことのみでもイケダハヤトさんは私にとって尊敬に値する方だと思いました。

是非皆さまも成功しているブロガーのマネタイズの部分だけじゃなくて、こういった優しい一面も理解していってほしいと思います。

 

ちなみに記事の中で紹介されていた駒崎弘樹さんの『社会を変えるお金の使い方』という本も必ず買うと決めました。

余談ですが、駒崎弘樹さんは病児保育という社会問題に取り組んでいるフローレンスというNPOの代表です。

働くお母さんにとって子どもが病気になったときの対応が大きな問題となっていましたが、駒崎さんの働きによって病児保育が広く認識されるようになったのだと思います。

もちろん、フローレンスが専門とするのは病気の子どもを預かる活動です。

その団体の立ち上げに関する奮闘記が本になっています。駒崎さんがどのような方か知らない人はまずはこちらの本を読んでみてほしいと思います。。

 

 

『堀江貴文/多動力』に書かれた、ホリエモン流猫の殺処分防止方策が興味深い。

ホリエモンこと堀江貴文氏の『多動力』と『好きなことだけで生きていく』を一日で読んだ。

 

実際には、朝、『多動力』を読んでそれが面白すぎたので、その日のうちに『好きなことだけで生きていく』を買って読破した。『好きなことだけで生きていく』も非常に面白かった。

 

ホリエモンの本と言えば、『ゼロ』は大好きで3回くらい読んだ気がする。

ただ、そのあとに読んだ『ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた』が面白くなかったので、ホリエモンの本からは遠ざかっていた。

 

しかし、繰り返すが『多動力』と『好きなことだけで生きていく』は非常に面白い。

まぁ、この二冊に書いていることは本質的には同じで、とにもかくにも色んなことに好きなことに一歩を踏み出せということが書いてあるだけだ。ただ、

とてつもない説得力とともに。

 

現状に満足していない人がいれば是非読んでみてほしい。

どちらを買えばいいのかわからないという人は両方買うことをお勧めするが、僅かな差を書くならば、『多動力』は多方面に動くためのスキルや持つべきメンタルについての記載が多いように感じた。内容を考えるとビジネスマン寄りの人に向けた本だとも感じた。

対して、『好きなことだけで生きていく』は堀江貴文イノベーション大学校のことを中心に書かれている。そこで行われるエキサイティングな物事が話題の中心だったように感じる。

まぁ、どちらを買ってもそんなに大差はない気がするが、内容はかぶっていないので両方読んで理解に厚みを持たせることをお勧めする。

 

さて、タイトルにも記載した、堀江氏の考える猫の殺処分への方策を紹介したい。

本書を読む限り、堀江氏はもともと猫の殺処分に関心を持っていたわけではなく、HIUの参加者から「ネコの殺処分は、かわいそうなのになんで影響力がある人はもっとこの問題について意見を発信しないのか」という質問を受けたことから始まる。

だから非常に少ない時間で考えられたことだろうし、内容はきっと精査されていないが、アイデアとして非常に面白かったのでそのまま紹介したい。

・ネコ好きの人に呼び掛けてクラウドファンディングで資金を集める

・ネコ好きのタレントや芸能人にも、インフルエンサーとしてPRしてもらう

・クラウドファンディングによって集めた資金を使い、無人島を丸ごと買い取る

・保健所にもちこまれて殺されるはずだったネコを、その島に避難させる

・その島でネコ好きのためのイベントを仕掛けたり、ツアーを企画する

・外国語表記のウェブサイトを作ったり、英語や中国語しか使えない人も遊びに来られるような態勢を整え、海外のネコ好きも島に呼び込む

・島への入場料及び収益をネコのエサ代や新たなネコの引き取り費用に充てる

無人島であれば外部の環境とは完全に断絶されるから、近隣住民にも迷惑をかけることもないし、環境に悪影響も及ぼさないだろう。他にもっと情報が集まれば、その分アイデアも増える。

(堀江貴文/多動力より引用)

 

いままでたくさんの動物愛護・福祉に関する本を読んできたがこんな発想をしている人はいなかった。だから単純に凄いと思った。

ただ、この点に問題を挙げるとすれば、その無人島の生態系はきっと変わってしまうことになるということ。ネコを殺さないということのために無人島の生態系を壊す覚悟があるかどうかということは問われると思う。

このように検討すべき事項は少なからずあるが、多くの人に本気度を見せる意味でもこの方策は実施してみる価値があるかもしれないと感じた。

 

もうひとつ、今回の堀江氏の提案に対して言いたい事がある。今回の堀江氏の提案はは捨てられたネコを生かすための方策だが、捨てられるネコを減らす方策についても述べて頂きたいと感じた。

ペット産業という捨てられる生命を生み出すシステムを変えることが、不幸な命を生み出さない何よりの方策だと動物に愛情を持つ人の全員が認識しているからだ。

 

もしかしたらペット産業についても既に他の著作に述べられているかもしれない。ということで堀江氏の著作を読みあさることが決まった。

そこに記載がなければ、私から直接聞いてみたいと思う。本気で。

 

 

 

動物の屋内展示をどう思いますか?

ピエリ守山の屋内動物園が問題になっています。

また、多くの人が優しい気持ちをもって苦しんでいる動物を救いたいと動いてくれています。

 

昨日もそのことで記事を書かせて頂きました。

caffeyne.hatenablog.com

 

しかし、本能を活かしにくい生活を強制させられている動物たちはまだまだたくさんいるのが現状です。

そして、不幸な動物を作ってしまいやすい動物展示施設の条件というものが確かに存在すると思います。

 

私はそのうちの一つが動物の屋内展示だと思います。

今、問題になっているピエリ守山のめっちゃ触れる動物園も商業施設内にある屋内型の動物展示施設です。

 

そして、私が思い浮かぶ屋内型の展示施設がもう一つあります。

それは、大阪にあるニフレルという動物展示施設です。そこには、独りで暮らすアクアという名前のホワイトタイガーがいます。

 

www.youtube.com

 

見てほしいのはこのブロックで囲われた無機質な棲みかです。

そして屋内展示なので、風を感じることも太陽の光も浴びることもありません。そのような環境でいったい何を楽しみに生きていけばよいのでしょうか。

私にはこのような環境で幸せに暮らす動物をイメージすることができません。

(実際、twitterでニフレルと検索するとかわいそうという言葉が予測変換で出てくる時期がありました。)

 

動物園は人を楽しませるという良い面もありますが、動物の一生を檻の中で過ごさせるという長期的な残酷さも持ち合わせています。

何も考えなければめっちゃさわれる動物園やニフレルのような住環境を作ってしまい、動物たちに不幸な暮らしを強いてしまうことがあります。

 

だからこそ我々は動物福祉を追求していく必要があると思います。

そのことを踏まえた上で、私が動物園に求めたいことがあります。

 

私が動物園に求めたいこと

できる限り彼らの本能が発揮されるような環境に身を置くこと。

最低限、風を感じたり太陽光を浴びれるような環境が必須だと思います。

家で飼っている犬だって猫だって、なぜか日向ぼっこをします。彼らにはそれが必要なのでしょう。しかしほとんどの屋内展示ではそれすらできません。そこで得ることが出来るのは人工照明のonとoffの繰り返しだけです。

 

この自然の光や風を受けられないという点で屋内展示はほとんどの場合、私は認めたくありません。例えばたまに散歩してあげるだけでも全然違うと思うのですが、現実的に猛獣を散歩させるなんて無理です。

日光や風を得るという当然の欲求も満たせてあげれないならば、それはその命に対して無責任にもほどがあると思います。

 

孤独を感じさせないようにすること

群れで暮らす動物を単独で飼育することは論外です。

また、人が遊び相手になってあげれないくらい危険な動物を単独で飼育することもやめてほしいです。動物たちに孤独を感じさせてしまうことはやはり辛いです。

ホワイトタイガーは単独で生活するとwikipediaにも記載がありますが、それぞれの動物が生涯にわたって本当に単独でいたいのか、ということに関してはきちんと考える必要があると思います。

もしかしたら動物園という特殊な環境では単独を好まない種もいるかもしれません。少なくとも東武動物公園では複数のホワイトタイガーが一緒に暮らしていました。

 

おわりに

これだけ考えても必然的に狭い飼育スペースになる屋内展示は動物の基本的な欲求さえ満たしにくいのが現状だと思います。

商業施設に併設することで客寄せパンダ的な効果を発揮するのかも知れませんが、倫理的に考えられた動物の飼育を考えてほしいと思います。

そこには本当に重い責任が伴うはずです。

実は、めっちゃさわれる動物園もニフレルも非常に新しい動物園です。日本でも少しずつ高まりつつある動物福祉の向上に明らかに逆行した、これらの施設を私は認めたくありません。

どうか、少しずつでいいので彼らの住環境の改善をお願いしたいと切に願います。

 

『国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方でわかる』これはマハトマガンジーが残したとされる言葉です。

 

日本はどうでしょうか?

 

僕たち自身の動物に対する思いやりが、幸せな動物を増やす風土を作っていくと思います。

是非、一度考えてみていただければと思います。

 

参考文献

このブログで何度も紹介させていただいている、動物の本能を大切にした動物園の飼育員さんの物語(ノンフィクション)です。

日本にも素晴らしい動物園もあります。

どうか全ての動物園で彼らの本能を満たすような取り組みがなされることを願います。

動物翻訳家 心の声をキャッチする、飼育員のリアルストーリー (集英社文庫)

動物翻訳家 心の声をキャッチする、飼育員のリアルストーリー (集英社文庫)

 

 

ピエリ守山のライオンを救え。SNSによるズーチェックにこそ動物福祉の未来を感じる。

今、twitter上で話題になっている動物園とそこで飼育されているかわいそうなライオンを知っていますか?

 

www.huffingtonpost.jp

 

 

3日前ピエリ守山という施設のめっちゃ触れる動物園という屋内動物園で飼育されているライオンがかわいそう文字がtwitterを駆け巡りました。

そこには自傷行為を行ったとされる額に血が付いたライオンの画像も掲載されていました。(添付したニュースサイトで見ることが出来ます。)

そのツイートは現時点で1.5万以上のリツイートがされており、そしてネットニュースに掲載されるまでに至りました。

 

このことに関連する多くの人のコメントを読んでいると多くの優しい人がこの動物園の運営の異常性に怒り、動物たちを助けたいと叫んでいます。

私はこういった人たちの心の動きに感動すら覚えました。

なぜなら、日本は世界的に見て動物福祉(この言葉の意味は後ほど説明します。)の後進国とされているからです。事実そうだと思います。

過去にはヨーロッパでどうしても飼育できなくなったキリンを日本で引き取ると声を挙げたときに、動物への配慮がされない日本の動物園には渡せないとして、結局殺処分にしてしまった事例もあるほどです。日本の動物に対する態度はそれほどまでに劣悪であるとされていました。

そのようなことを考えると、日本人の動物に対する態度も非常に良い方向に向かってきたのではないかとこの一連の流れから感じました。

 

そして、今回の事件(あえて事件と呼ばせて頂きます)に関心のある全ての方に知っておいてほしいことがあります。

それは、動物の幸福な生活を追求することを『動物福祉』と呼ぶことです。

また、動物園動物の動物福祉がどのようなレベルにあるのかということをチェックする機能を『ズーチェック』と呼ぶことも知っていてください。

 

動物愛護という言葉は知っていても動物福祉という言葉はなかなか聞きなれないと思います。ですが、現在非常に多くの人が多くの場面で動物福祉の向上を試みています。

今回のツイートもまさに動物福祉の向上を求めたツイートであり、そして多くの人がそのことに賛同したという点で非常に大きな意味があるのではないかと思います。

 

そしてズーチェックについてですが、日本のズーチェックは基本的には行政が行うことになっています。しかしながら、一公務員ができるズーチェックには限界があります。

普段、劣悪な飼育環境にしてしまっている運営も行政のズーチェックが行われる日くらいは綺麗な環境を偽装することは充分可能です。

だから私は今回のことを受けて、日本におけるズーチェックは不特定多数の人間がSNSを使用することで機能していくのだと感じました。そしてそのことが動物福祉そのものを向上させ、日本人の動物愛護の情操を育てていくのだと感じました。

サラリーマンをしながらでも学生でも一つのツイートが動物たちの生活を大幅に変える可能性があります。拡散することだって充分に動物たちの力になります。こんなに素晴らしいことはないと思いませんか?

 

また、今回の事件を踏まえて、行政や動物運営サイドがどのような対応をするのかということは今後の日本の動物たちの命運を握るといっても大げさではないと思います。

なぜならば、2017年は動物愛護法の改正の年だからです。

動物たちのためにどうかこの一年間だけでもいいので動物愛護法に関心を持っていてほしいと思います。

動物たちを今よりももっともっと快適で幸せな生活が出来るように、産まれてきてよかったと思ってもらえるように、私たちにできることはたくさんあるはずです。

 

今回事件は非常に不幸なことであり、リオン君の生活が改善されることを願ってやみません。

ただそれにとどまらず、これを機に多くの人が動物福祉の改善に気持ちを向けてくれればと思います。

 

参考文献

もし動物たちの置かれている状況に興味のある方がおられたら伊勢田さんの『マンガで学ぶ動物倫理』という本がオススメです。伊勢田さんはれっきとした学者であり、その知識を活かして倫理的に動物の置かれている状況を説明してくれます。

こちらは、動物福祉を考慮した飼育環境を作ろうと闘う飼育員さん達の物語です。素敵な本過ぎて、このブログでも何回も紹介させて頂いている本。

日本にも素晴らしい動物園はたくさんあるので、そのことも是非知っていてほしいです。この本では4つの動物園が紹介されています。お近くにあれば是非足を運んでみてください。

 

 本の感想も過去に書いています。

caffeyne.hatenablog.com

 

 実際に、動物翻訳家を読んで紹介されている動物園にも行ってきました。

caffeyne.hatenablog.com

 

 続編の記事も書きました。

caffeyne.hatenablog.com

 

 

 

動愛法改正のためにできること

探せばネット署名等もあるのでそれらも参照してみてください。

ただ、それ以上にまずは政治に関心を持ってみてください。動物愛護なんて多くの政治家にとって取るに足らない事象かもしれませんが、心ある方は真摯に動愛法の改正に向き合ってくれています。

そのような人たちを応援することもよりよい動愛法への立派な取り組みだと思います。

また、忘れてはいけないのが今回のようなSNSでの拡散です。

どんなものでもいいので、まずは自分たちのできる範囲のことから取り組んでいきましょう。

 

 

獣医学部を目指す受験生必見。獣医学部が抱える問題を知っていますか?

2017/0611 この記事を書くきっかけになった『生き物と向き合う仕事』の著者であり、獣医師の田向健一先生よりtwitterでコメントを頂いたので、そちらを追記した。

 

家計学園の問題がニュースを騒がせている。

 

このこと自体は多くのメディアで報道されているので、私はここで論ずるつもりはない。

そうではなくて、少なからず多くの日本人が獣医に関心を持っている今、日本の獣医学部が抱える問題点を知っていてほしいと思う。

特に、獣医学部を目指すご子息がいる方には知っていてほしいです。

 

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獣医学部と動物実験

問題の一つは、日本の獣医学部では『動物実験』をほとんどの学生が経験するということです。(確か義務だった気がします。)

獣医学部で実施される多くの動物実験は、動物に危害を加えることが必要であり、多くの場合、死に至らしめることになります。

 

考えるまでもなく獣医師を目指す多くの人は、動物を愛している人が多いと思います。そして将来的に動物を救う仕事がしたいと思う人が多いはずです。

それなのに単位取得のためにやりたくもない動物実験を実施し、動物を殺すことになる。

これは非常にショッキングな体験です。

私自身は農学部の出身ですが、大学の授業の一環で1匹だけマウスを殺し解剖したことがあります。(これも必修でした。)

まず、先輩がどのように解剖するのか見本を見せてくれたのですが、あまりの光景に失神する女の子すらいました。

それほど、死というものは大きな衝撃を与えます。

 

ただ、学部、あるいはそのあとに配属される研究室では日常的に動物実験がおこなわれる場合があります。

そんなときにいちいち大きなショックを受けていては心が持ちません。

私は心理学の専門ではありませんが、動物実験に携わる多くの人はきっと自己防衛の一環として動物を殺すことに『慣れ』るのだと思います。

そして、その背景には医学の進歩という大義名分もある。

実際、日常的に動物実験を行う友人をみているとそこには善悪の感情は無かったように思います。

 

だから、まずは獣医学部とはそういうところの可能性があるということを知っていてほしいです。

 

動物実験のない獣医学部

何かの本で読みましたが、アメリカのどこかの大学では動物実験をせずに獣医学の学位をとれる大学もあると知りました。

全ての獣医学部が動物実験を廃止するべきだとは思いませんが、動物実験を廃止する獣医学部が日本にできればそれはそれで多くのニーズを満たすことになると思います。

心からそんな獣医学部が出来ればなと思います。

 

獣医学とは何か/動物と向き合う仕事

獣医学は元々、人類の健康を職を守るための学問だから、動物を救うことが真理ではない。

臨床現場で出会った生き物たちを通じて考える

命とは、病気とは、生きるとは?

(生き物と向き合う仕事/田向健一)

獣医学とは何かを考える上で、参考にすべき本があります。

田向健一さんの動物と向き合う仕事という本です。

 

 

獣医学部で何を学ぶのかというような基本的なことまで書いているので、興味のある方は是非手に取ってみてほしい。

基本的ながらもきちんと学問のことを教えてくれるので、勉強の道具にもなりえる。獣医学部の1・2年生くらいでどんなことを学ぶのかということの参考にもなると思います。

ただ、ずいぶん前に読んだ本ですが、強く印象に残っていることがあります。

それは、この著者が動物に対して愛情を持っていると同時に、非常にドライな感情も持ち合わせているということでした。

最初に引用した文章からもその一端を覗くことができると思います。

 

twitterで田向健一先生からコメントを頂くことが出来ました。

原文のまま紹介いたします。

 

超個人的にですが、本の著者の方とコミュニケーションを取れたのは初めてだったため非常に斬新で嬉しかったです。

 

命の価値を高めるために

ここからは私の想像ですが、獣医学部は動物実験を通して、動物に対してドライになるような価値観を学生に植え付けるような一面があるのではないでしょうか。

そして、そのような価値観のもとに獣医師立会いのもとによる動物の殺処分が行われたりしている可能性があるのではないかと思います。

20歳前後という多感な時期に、強制的に動物実験を行うことが私には正しいこととはどうしても思えませんでした。

だから、あえて獣医学部の問題として問題提起させていただきました。

 

 関連記事

caffeyne.hatenablog.com

獣医以外にも動物のための学問は存在します。私が知っているのは動物行動学という学問です。

そのことについて記事を書いたので関心のある方は是非読んでみてください。