満月なのでご紹介します。

社会問題(特に動物問題)と読書のブログ

本の感想

【感想/SOSの猿】誰かのSOSをキャッチする。そんなお話。【伊坂幸太郎】

救急車のサイレンを聞いて、 誰かがどこかで痛がっている。 そんな悲しい気持ちになったことはありますか? この小説は、そんな気持ちになれる主人公と孫悟空とエクソシストの物語です。

【感想②/動物のお医者さん】農学部でも菱沼さんみたいに勉強できます。

前回の記事はたくさんの方に読んでいただいくことができました。 caffeyne.hatenablog.com 本当にありがとうございました!! おかげさまではてなブログやツイッターの方で何人かの方と交流することができました。 その中で感じたことは作中で描かれる学校生…

【感想/獅子吼】今まで知る由もなかった動物園動物の持つ尊厳について【浅田次郎】

浅田次郎さんの新作短編集を購入しました。 購入の決め手となったのは、 ジャケットと帯に書いてある、 『ライオンも、象も、駱駝も、戦争はしてねがんす。』 という言葉でした。 表題作である、獅子吼(ししく)について感想を述べていきたいと思います。 …

岩合光昭という野生動物カメラマンの日常と生態を知る本

岩合光昭さんの超魅力的な本を読みました。 野生動物カメラマンという本です。 野生動物カメラマン (集英社新書) posted with ヨメレバ 岩合 光昭 集英社 2015-12-17 Amazon Kindle 楽天ブックス 岩合さんといえばNHKの『岩合光昭の世界ネコ歩き』という番組…

【感想】バイバイ、ブラックバード【伊坂幸太郎】

また、伊坂さんの本を読みました。 バイバイ、ブラックバードという本です。 星野一彦という5股をかけていた男が、 <あのバス>で連れて行かれる前に、彼女らに別れを告げていく物語です。 自分で書いていてもはや良く分からないのですが、 彼は借金をつく…

【感想/動物翻訳家】生き生きした動物が見れる!行動展示をしているおすすめ動物園の紹介【片野ゆか】

動物園と聞くと野生動物を無理やり檻に閉じ込めて、それを鑑賞するというイメージが根強く残っている人も多いかと思います。 その一面があることも事実です。 しかし、近年は、環境エンリッチメントという考え方が普及してきています。 環境エンリッチメント…

【感想/夜は短し歩けよ乙女】森から上はのべつ幕無しの星月夜で【森見登美彦】

のべつまくなし【のべつ幕無し】 休みなく続くさま。ひっきりなし。多く、好ましくない物事に用いる。 「森から上はのべつ幕無しの星月夜で/吾輩は猫である」 美しい言葉に出会いました。 森見登美彦さんの夜は短し歩けよ乙女という本にてです。 意味不明で…

【感想/ありがとう実験動物たち】実験動物飼育員という仕事を知っていますか?

以前、動物実験に関する記事を書きました。 動物実験に関する本を一冊読んだので、そのことについて今回は述べます。 読んだ本はこちらです。 ありがとう実験動物たち (ノンフィクション・生きるチカラ) 作者: 太田京子,笠井憲雪 出版社/メーカー: 岩崎書店 …

【感想/犬を殺すのは誰か ペット流通の闇】人が変われば殺されなくていい命ばかり

自分ではなかなか言葉に出来なかったものを誰かが言語化してくれる。 そういうものに出会えることが読書のいいところの一つだと思います。 今回読んだ本ではタイトルにもある通り『人が変われば殺されなくていい命ばかりなんです。』という言葉に出会えまし…

【感想/ゼロ!熊本市動物愛護センター10年の闘い】ペットが迷子にならないために迷子札をつけましょう【片野ゆか】

前の記事でもちらっと紹介しましたが片野ゆかさんの『ゼロ! 熊本市動物愛護センター 10年の闘い』という本を読みました。 ゼロ! 熊本市動物愛護センター10年の闘い (集英社文庫) 作者: 片野ゆか 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2014/05/20 メディア: 文庫…

広島で活動している動物保護団体の『みなしご救助隊』を知ってください。

動物愛護のことを書こうと思います。 その中でも、今回は広島で活動しているみなしご救援隊のことを紹介します。 つい最近、みなしご救助隊様の『鼓動』という本を読み終わったからです。 犬猫みなしご救援隊 広島県に本拠地を置き、栃木県に活動拠点を置く…

【感想/ウルフウォーズ】イエローストーン国立公園にオオカミを再導入するまでの闘いの軌跡

オオカミの話の二つ目です。 こちらの本を読みました。 ウルフ・ウォーズ オオカミはこうしてイエローストーンに復活した 作者: ハンク・フィッシャー,朝倉裕,南部成美 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2015/04/17 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (…

【書評/哲学者とオオカミ】オオカミと暮らすチャンスを手にした哲学者の話

皆さんはオオカミと共に暮らしたことはありますでしょうか? 大半の方は無いと思います。 私もそうです。 というか、ほとんどオオカミに対する知識もないと思います。 お手はするのか? 散歩はどれくらい歩く? そもそも国内で飼育は許されているのか? 食べ…

感想/二十一世紀に生きる君たちへ | 司馬遼太郎の願った二十一世紀とは。

数年に一度に生き方そのものを揺るがすような本に出会います。 司馬遼太郎さんの二十一世紀に生きる君たちへという本はまさにそのような本です。 この本に出会って以来、何かに迷ったときには定期的に読み返すようにしているまさに人生のバイブルです。 僕が…

双子の遺伝子から見るエピジェネティクスという考え方。

今週のお題「いま学んでみたいこと」 大学は農学部でした。 それは環境問題に興味があったからです。 特に、大学のパンフレットに載っていた、 「微生物の力で地球を救う」という言葉に惹かれました。 その四年後にはちゃんと大学の微生物研究室に配属され色…

【感想/海岸列車】本と出合うタイミングの妙を考える【宮本輝】

宮本輝さんの海岸列車という本を読みました。 海岸列車 (上) (集英社文庫) 作者: 宮本輝 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/01/20 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 本屋にて平積みされていたので、 最近出版された本だと勘違いしてい…

【感想/夜の国のクーパー】戦争の恐怖を子どもたちに知ってもらうために【伊坂幸太郎】

これは猫と戦争、そして世界の秘密についてのおはなし。 夜の国のクーパー (創元推理文庫) 作者: 伊坂幸太郎 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2015/03/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る 久しぶりに伊坂幸太郎の本を読みました。 と…

【感想/ジョコビッチの生まれ変わる食事】ジョコビッチのこともグルテンフリーのこともこれ一冊で!

男子テニスシングルス界において8番目にキャリアグランドスラムを達成したトップテニスプレイヤー、ジョコビッチの書くグルテンフリーに関する本を読みました。 ちなみに一人目は、今はファッションブランドで有名なフレッドペリー氏です。 ジョコビッチの…

【感想/図解でよく図る発酵の基本】微生物を利用した圧力コントロール

図解でよくわかる発酵のきほん: 発酵のしくみと微生物の種類から、食品・製薬・環境テクノロジーまで (すぐわかるすごくわかる!) 作者: 舘博 出版社/メーカー: 誠文堂新光社 発売日: 2015/04/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る この本…